皆さん、こんにちは。FPオフィスのOOKAWAです!今日は「保険の基礎」というテーマで述べたいと思います。先週はリスクマネジメントについて述べましたが。分かりにくかったですか(笑)?今日から、保険に関して具体的に述べていきますので、しっかりと理解して下さいね!
まず保険制度は、下記の法則にもとづいて運営されています。
個々の事象は偶発的なものであっても、事象を数多く集めて大数で見ると、一定の法則がある事をいいます。
2.収支相等の原則
契約者が支払う保険料の総額と、その予定運用益の合計は、支払われる保険金額の総額と予定経費の合計と等しくなるように計算されている事をいいます。
3.利得禁止の原則
保険に加入して事故が発生した事により利得を得る事になれば、事故の発生を誘発し公序良俗に反する為、認められない事をいいます。
次に、保険料について述べます。契約者が保険会社へ払い込む保険料を「営業保険料」といいます。そして、営業保険料は下記に分かれます。
(1)予定維持費:保険期間を通じて、契約を維持管理する為の経費
(2)予定集金費:保険料を集金する為にかかる経費
(3)予定新契約費:新契約の締結・成立に必要な経費
2.純保険料
(4)貯蓄保険料:満期(生存)保険金を支払う為の財源で、「予定利率」で運用されています。
(5)危険保険料:死亡保険金を支払う為の財源で、「予定死亡率」で見積もられています。
又配当金は、下記の3つから発生します。
2.利差配当:予定利率を使って計算された財源(4)と、実際の運用利回りの差から生じる配当
3.死差配当:予定死亡率を使って計算された財源(5)と、実際の死亡率の差から生じる配当
*予定基礎率とは、この「予定事業費率」「予定利率」「予定死亡率」の事で、保険料はこの基礎率によって計算されます。
最近はそうでもないですが、以前保険会社の倒産が騒がれた時に問題になったのが、この中の予定利率(予定された運用利回り)です。
具体的には、加入契約の時に契約者に約束した予定利率が、実際の運用では金融マーケットの低迷で下回った為、保険会社はその差額分を補填せざるを得ず、それが保険会社に大きな負担 → 倒産、につながったわけです。
最後に保険の種類を分類すると、下記のようになります。
生命保険は、多くの商品が販売されていますが、大きく分けると「死亡保険」「生存保険」「生死混合保険」の3種類に大別されます。
代表的な商品として、終身保険、定期付終身保険、定期保険、養老保険等があります。
2.損害保険
損害保険は、偶発的な事故や災害の危険に対して、多数の人が保険料を出し合い、相互にリスクを負担する事で、万が一の時の経済的な負担を軽減・安定させる保険をいいます。損害保険の持つ中心的な機能は、事故や災害に対する補償であり経済生活の安定の確保です。
代表的な損害保険としては、火災保険・地震保険・自動車保険・傷害保険・賠償責任保険等があります。
3.医療保険
医療保険とは、病気や怪我による入院を幅広く保障する保険です。生命保険と損害保険の間に位置する保険である事から、「第3分野の保険」と言われており、生命保険会社・損害保険会社、どちらも販売しています。
代表的なものに、がん保険・特定疾病保障保険・介護保険等があります。
どうですか?
保険を考える時に、基本となる考え方をざっと述べましたが、先週に比べれば少しは理解してもらえたでしょうか(笑)?
昨今の景気低迷による給料・ボーナスカットの影響で、少しでも家計費の足しにしようとして、現在加入の保険を解約して、保険料を削ろうとしてる人もいるでしょうが、必要な保証・保険まで削ってはだめですよ!なぜなら、削った事を後悔して再度入ろうとしても、自身の健康状態で入れなかったり、年齢によって保険料がUPしますからね。
無駄な保証・保険は当然必要ないですが、昨日のリスクマネジメントを思い出して、起こりうるリスクに対する最低限の備えや、保証は必要ですよ!
今日は、ここまでです。