夏休みに入りましたね。子供と過ごす時間がより長くなり、ご家庭では学校や宿題など以外の話をすることが多くなるでしょう。語彙や考え方など、子供の成長にびっくりされる親御さんもいらっしゃるのでは?この絶好の機会に、お金についても親子で勉強してみてはいかがでしょうか?
お金の教育といえば、お小遣いを使って教えるのが一般的です。年齢的にも小学校に入り、ある程度の理解力と管理能力が備わってからお小遣いでお金というものに触れさせる、という家庭が多いでしょう。
一方で、学生や大人になってお金のトラブルに巻き込まれる人が増えている昨今、正しい金銭感覚を養うには、できるだけ早いうちから金銭教育を始めようという動きが増えています。
暮らしに身近な金融に関する幅広い広報活動を行っている金融広報中央委員会では、そのウェブサイト「知るぽると」で幼稚園生や小学生から楽しめるお金教育ビデオやお小遣い帳などの便利ツールを利用できるようにしています。
私が住むフランスでも、文部省が認定する金融教育サイト「みんなのファイナンス(フランス語)」というサイトの子供向けページでは、最少年齢4歳から遊べるようになっています。
どの国でも金銭教育の低年齢化が進んでいるようですね。遊びながら楽しく学べるこれらのツールですが、ぜひ親子で一緒に話し合いながら利用したいですね。
ただ、このくらいの年齢ではまだお小遣いをもらっていない子供も多く、お小遣い帳どころかお金の管理も出来ません。難しく考えなくても、子供と一緒に買い物に行き、お金を払っておつりをもらう体験をさせてみる。子供に夕食はカレーライスと献立を伝え、材料を買ってきてもらう(場合によってはこっそり後ろから付いて行く事が必要)など少額のお金を使う実体験をさせるのも良いでしょう。
お金を手にした子供は果たしてカレーを作るのに「必要な」じゃがいもやニンジンを買うか、自分の「欲しい」お菓子を買うか、それとも特売のニンジンを見つけて余ったお金でご褒美として自分に飴を買うか…。このような日常に親子でできる行動を通して「お金」とは何か教えるのもいいのではないでしょうか。