前回はアジアの国々の株価の動きを確認しました。今回はヨーロッパ各国の動きです。
下図は通貨が異なる三国の株価の過去一年の動きです。黄色はユーロ圏の大国ドイツのDAXもブルーは最強の通貨国スイスのSMI、紫色は英国のFTSE100の動きです。
昨年後半から堅実な動きで上昇をしているのが、ドイツのDAXで6月の下落はありましたが7月では過去一年で25%の上昇をキープしています。スイスのSMIは昨年はDAXを下回る上昇でしたが、今年に入りDAXを上回る上昇率で5月には25%を超えるところまで上昇、6月の下落と7月の戻りでDAXと同レベルを維持しています。
一方、英国のFTSE100指数は2国の後塵を拝し、5月は20%を超えるところに到達しましたが、6月の下落、7月の上昇でも15%になっています。
下図はユーロ圏の3大国、ドイツ(黄色)に対し、イタリアのFTSE MIB指数(ブルー)とフランスのCAC40(紫色)を比べたものです。
見ての通り、昨年8月から本年1月に掛けては、イタリアの上昇が飛び抜けて30%近くまで上昇しました。が、1月の政治的混乱で急落しています。その後3月以降は、イタリア、ドイツ、フランスの株価の動きは同じパターンを描き、7月に至っています。7月には若干ドイツの上昇が勝る形で終わりました。
ヨーロッパ全体の動きを2つのETF及びDAXで確認しました。
下図は期間が2012年8月11日から2013年8月10日のものです。DAXは黄色で、元租にヨーロッパに連動するETFはブルー、FTSEヨーロッパに連動するETFが紫色です。ここでもDAXの伸びがヨーロッパ指数を上回ることが解ります。また、バンガードが採用しているFTSEヨーロッパのETFの上昇率が、若干ですが勝っています。
ヨーロッパ各国の株価指数の動きは、年間では上記のように異なります。
7月単月ですが、下図は世界の株価指数の騰落図です。7月単月の上昇率は、イタリア、フランス、英国の順で高く、ドイツはイタリアの半分、スイスは6ポイント以上離されています。
同じヨーロッパ域内でも、このように異なります。1か国に掛けるのではなく分散投資をお勧めします。