9月も残りわずかとなりました。住宅ローンの借換え相談のピークを迎えています。銀行や信金に行く日々が続いています。住宅ローンとは文字通りマイホーム購入の後払いです。先に銀行から業者に払ってもらい、後から利息をつけてお返しする仕組みです。
今日は実は生命保険も同じだという話をします。
月々の支払額だけで判断していませんか
私は今から3年前までクレジット会社に17年勤務していました。太陽光販売、自動車などの販売店を訪問し、自社のクレジット使ってもらう仕事です。その時の実話です。
車を購入する時クレジットを利用しての分割払いにします。いまのように低金利時代ではないころ、19.75%という高い金利で販売していた中古車屋さんがありました。
例えば300万円を60回払で購入すると利息だけで、170万円もつきます。新車1台買えそうなくらい利息を払います。なぜこんな高い金利でもクレジットを利用するのでしょうか。
実はお客様によっては月々の値段しか考えないのです。『この金額なら払えるわ。買っちゃおうかな』 だから金利なんて関係ないわけです。
しかし、やはり少し賢い方はそうはいきません。即座に電卓で計算。これ何%と必ず聞いていました。そして金利の安い会社から借りていました。
生命保険の総額を考えよう
では生命保険ではどうでしょうか。生命保険もまったく同じです。
保障を総額いくらで買うかが大事です。あなたは生命保険の総額、考えたことありますか?
例えば30歳の男性が60歳までの保障として2000万円を考えたとしましょう。
安いとネットで売り込んでいるところで試算すると月の支払いは4866円です。手ごろな保険料です。総額は4866円×12ヶ月×30年で1,751,760円です。つまり17,51,760円が2000万円の保障の値段です。この保険は定期保険といって掛け捨てなので支払いが終わってもお金は戻ってきません。
もう1つ長割りで有名な終身保険で試算してみましょう。支払終わりを60歳にしてみました。保険料は月額38,980円です。掛け捨てと比較すると高く見えます。総額は38980円×12ヶ月×30年=14,032,800円
しかし終身保険は掛け捨てではありません。解約返戻金があります。60歳時の解約返戻金は15、840、000円です。
同じ2000万円の保障ですが定期保険は掛け捨て、一方終身保険では保障に加え180万円の現金が残ります。どうでしょうか。
つまり生命保険は総額を考えると、どの保険がいいのかまったく違うものが見えてきます。
死亡保障に月に3万円以上支出できる年収の高い層に安い掛け捨ての方がいいと言えますか。一概にそうはいえません。
生命保険はいかに自分の家計にあった保険を選ぶのかが大事なことがわかります。是非、自分にあった保険を考えてください。