その物の価値を計るとき、目に見える数字だけで判断することって多いですよね。でも、それを単価や総額といった両極からも見て判断すると、意外と本当の価値が見えてきます。
例えば、毎日使うシャンプー。300円のシャンプーを月に1度(30日に1回)買い換えるとすると、1回あたりのシャンプーの単価は10円になります。逆に、1年間使い続けると、シャンプーに使う総額は3600円になります。人生80年とすれば、人生でのシャンプーの総額は288,000円になります。
どうですか? 1回あたりの金額はとっても小さくても、一生で考えると意外と大きいと思いませんか?
シャンプーの値段が変わると、それぞれの金額はもちろん変わります。500円のシャンプーになれば、単価は16.7円、人生総額では480,000円になります。1,000円のシャンプーだと、単価は33.3円、人生総額で960,000円になります。単価を見ると、やはりそこまで大きく変わらないかな、と思う方もいると思います。
でも、総額はどうでしょう?
28.8万円が96万円です。意外と大きいですよね! もちろん、良いものは大切な髪を良くしてくれます。が、高ければ良いというわけでもないのは実際のところ。成分であったり、何より自分に合っているかもとっても大切です! ・・・と、シャンプー1つとってみても意外と真剣に考えるきっかけにもなったりして。
お金の大きさを時間軸の両極まで考えてみると、普段あまり意識せずに使っている買い物まで少しお金の使い方やその意味と真剣に向き合うきっかけになります。
なんとなく買ってしまうお菓子
とりあえず、もう一杯
使ってないけどまぁいっか、の月額使用料
費用対効果の低い宣伝広告費
お付き合いで加入した保険
交渉しなかった家賃
申告すれば下がった税金
もう少し頑張れば稼げた今月の売上
普段、意識をしないと何気なく出ていってしまうお金は、意外とたくさんあります。まぁ良いやって、離れていってしまうお金、手にするはずだったお金も、意外とたくさんあります。
少しでも心当たりがあったら試してみてください。”そこにある金額だけでなく、単価と総額を考えてみる”お金を見る角度を少し変えてみれば、お金との向き合い方も変わります。それが、お金と上手にお付き合いができる自分への第一歩かもしれませんよ。(執筆者:岡村 陽介)