「年末年始」という言葉から、何を連想するでしょうか。もしかしたら、大掃除や、普段はなかなか会えない親族と集まる機会が多くなることを考えたかもしれません。実は、このようなときにこそ、ぜひチェックしておきたい”マネー3大ポイント”があるのです。これからひとつずつ解説していきます。
目次
1.保険証券をファイリングしましょう!
「どんな保険に入っているのかがわからない」
これは、いざというときに困るものです。たとえば、ケガをして手術・入院したとき、保険金をどこに請求し、いくら受け取ることができるのかをひとつひとつ確認していくことは非常に負担だからです。入院の準備や世話で忙しいときに、保険証券を家中探し回ることを想像してみると、今から憂鬱になるでしょう。
そのため、年末年始に大掃除をするならば、同時に保険証券をすべて引っぱりだしましょう。そして、すべてを1冊のファイルにまとめるのです。こうすることで、何かが起きてもすぐに保険金請求へ向けて動き出すことができ、家計の負担軽減や時間短縮につながります。
また、保険証券を1冊にまとめることには、家族全体の保険契約を確認し、保障内容を見直すことにも役立ちます。加入して以来、ほったらかしだった保険をあらためてながめてみると、現状にマッチしていないものを発見できるかもしれません。
2.会社独自の制度を確認しましょう!
インターネットや雑誌に掲載されているマネー情報は、一般化されたものがほとんどです。そのため、本当にあなたに合ったマネープランを手に入れるためには、それらに加えて、勤めている会社の制度を考慮することが求められるのです。
ですから、年末年始に読もうと買った本を手に取る前に、労働組合などから配布されている福利厚生制度解説冊子やグループ保険のパンフレットに目を通しましょう。その中に、思わぬ‘お宝’が隠されているのです。
もしかしたら、あなたはマネー誌の情報をもとに3,000万円の死亡保険が必要だと考え、そういった保険に加入しているかもしれません。しかし、会社独自の制度(死亡弔慰金等)を考慮するならば、1,000万円でも十分だというケースは珍しくありません。
また、社内預金を活用すれば、平均的な普通預金の10倍以上の金利収入を得ることが可能な場合もあります。
このように、一般公開されていない勤務先の制度をチェックすることで、あなたに本当に合ったマネープランを手に入れられるのです。
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3.家系図を整理しましょう!
「争」族が懸念されたり、信託銀行の相続サービスの需要が伸びたりしています。しかし、肝心な家系図があいまいだという家庭は少なくありません。
そのため、普段なかなか会えない親族とも会う機会を持ちやすい年末年始に、正確な家系図や連絡先をまとめておくことは賢明です。こうしておくことで、正しい相続関係を把握できることはもちろん、各種書類のやり取りをスムーズに進めることが可能になります。
特に、相続人がそれぞれちがう場所で暮らしているならば、書類を郵送し合うことが増えるので、連絡先をしっかり確認しておくべきです。相続手続きには、相続人全員が署名・捺印した書類の提出を求められることがほとんどなのです。
この3大ポイントを年末年始にチェックするだけでも、家計は大きく改善します。2014年以降を楽しく、そして豊かに暮らすために確認してみましょう。