野菜が高いです。特に白菜やレタスといった葉物の価格が高くなっています。キャベツ1玉が300円もしましたっけ? あれもこれも高いので「そうだ、冷凍野菜を買おう!」と冷凍食品のコーナーへ行くと、使いやすいブロッコリーが売り切れていたりして。考えることは皆さん一緒なのですね。
値段が高騰している野菜は避けたくなるところですが、全く買わないというわけにもいきません。冬のお鍋にはやっぱり白菜が欲しくなりますし。
今のような高値が続いたら家計は大打撃を受けるような気もしますが、実際のところはどの程度の痛手になるのでしょうか?数字で確かめたくなったので、総務省の「家計調査」(平成24年 年報)をもとにして、どの程度食費がアップするのかを見積もってみます。
サラリーマン世帯の一か月の食費は約6万2千円、このうち生鮮野菜は約4千円です。仮に野菜の値段が昨年の2倍になるとすれば、4千円支出が増えるということになります。
「エー、4千円も増えるの?」という人もいれば、「なんだ、4千円くらいなんだ」という人もいるはずです。そう、4千円というのは微妙な金額です。生活必需品でないものにもその程度の出費はしていたりするものです。「250円の大根なんて高くて買えない」と言っている人でも「ちょっとした贅沢」はしたくなるもの。人の事ばかりは言えません。私も身に覚えがあります。全くムダのない家計簿にはめったにお目にかかりません。
どこかで4千円節約できれば、値段が倍になった野菜をいつも通りに買ったとしても支出全体としては増えないということになります。お金の使い方を少し工夫すれば家計への打撃は避けられそうですね。
とはいえ、家族にお好み焼きをリクエストされて300円のキャベツを買ったら贅沢をしているような、ちょっともったいないような気分になりました。理屈ではわかっていても主婦としての気持ちがついていきません。全く不思議なものです。(執筆者:森田 和子)