4月ももう間近、いよいよ新生活のスタートですね。社会人になられる皆さん、大学生になるお子様をお持ちの保護者の方、この時期になると、どこからとなく保険の話題が出てくるかと思います。
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保険に加入するキッカケ
社会人なら、会社に出入りしている 『保険のおばちゃん』 でしょうか。いろいろ売り込んでくるかと思います。最近は職場に立ち入ることを禁止している会社も多いので、減ってきてはいるでしょうが…
1) 終身の死亡保険はあってもいいですが、保険金が何千万という定期保険は必要ありません。
結婚したときに加入し、子どもが産まれたときに見直すものです。
2) 加入しておきたいのは、医療保険・がん保険です。
20代30代ってあまり実感がありませんが、40代ぐらいからガタが来はじめます。定年後はなおさらですので、今の『まさか』のリスク回避と、老後の『医療費・関連費用』に備えたいですね。会社で加入(給与天引き)すると、団体割引でオトクになりますが、個人で加入した場合で年払いした場合と大した差はありません。
保険はクルマ同様で手入れが必要
保険に加入するということは、担当者と長いお付き合いをすることになります。医療の日進月歩で保険が役立たずになっていることがります。ですので、必要なときに教えてくれるほうがいいですよね。ですから、ウマの合わない担当者から買う必要はありません。(笑)
といっても、募集人を継続するのもハードルが高い仕事ですので…(苦笑) そこは業界の問題点ですね。自分に合いそうな人を選んで下さい。
社会人1年生で入っておいてもよい保険は
終身の死亡保障は、積み立てタイプになるので、払込期間が長いと負担感が減ります。インフレがどうのという前に、税制のメリットといつでも準備出来ている事を考慮しましょう。自分の葬式代ぐらい自分で出せるようにはしておきたいですね。
終身の医療保険・がん保険は、平均寿命あたりまでの払込総額は20代でも50代でも大差ありません。つまり若いほど長期に渡って支払う分、月あたりの負担額が少ないのです。健康なうちでないと加入できなくなりますので、そういう意味でも早いにこしたことはありません。
このような理由で、加入を検討するなら、終身の医療保険・終身のがん保険・終身の死亡保険、ということになります。
他には、優遇税制の活用として、個人年金保険の控除枠の活用ですね。AKB48 (HKT48) の指原 莉乃さんは『稼いだお金を、個人年金に回している』という話をテレビでしていました。「若いのに、なんてシッカリ者なんだ!」って感心しました。
いつまでも続けられるか分からない仕事をしておりますと、将来の老後資金の不安は拭えないのです。様々な制度がありますが、一番融通が利くのが、個人年金保険なのです。一部、税制適格でないものがありますので、お気をつけくださいね。銀行窓口で勧められる、一時払いの個人年金保険がそうです。
芸能人は、店を出しているのはよくありますが、不動産関係等さまざまな方法で収入を得る努力をしています。
学資保険に医療特約は不要
大学生の保護者の方、学資保険に医療特約をつけているケースが多く見られます。主契約が終了しますと、医療特約も終了します。寿命がそこまでというわけではありませんので、特約ではなく主契約として医療保険に入っておきたいものです。
保険は、被保険者は変えられませんが契約者は変更できます。当初は保護者が契約者とし、働き始めてから子どもを契約者にすれば、保険料が低いまま渡すことができるのです。医療保険・がん保険に加入して、契約成立後、学資保険につけた医療特約は解約しましょう。
ムダを減らしましょう!
保険は、何に対して、どのようにリスク回避に保険を活用し、どの程度のリスクを負担するのか…といったことを明確にしないと、過剰な保険料を支払うことになるのです。
これまで、過剰な保険加入をいくつも見てきました。しかし、残念なことに、『手続きが面倒』、『担当者が面倒』ということで、整理されずにそのままにされるケースもあります。非常にもったいなと感じます。
これは目に見えない以上しかたのないことかもしれませんが、クルマ同様に定期点検が必要であることは間違いありません。(執筆者:池田 弘司)