少額な株主優待銘柄と言えど侮るなかれ。実は少額な株主優待銘柄ほど運用しやすく、初期投資額を上回って利益がでやすいのです。なぜかというと、小さな資本で資本に対して比率的に大きな優待や配当を得ることによって、投資対効果が高くなるからです。優秀な銘柄であれば、1年で投資額分を回収することができます。
10万円での分散投資型の銘柄買いは、今や注目の投資でもあり、うまくいけば小さくコツコツと儲けられる美味しい投資でもあります。ここでは、そんな少額10万円で色々買える注目度の高い銘柄を紹介してゆきます。
目次
高利回りで、最低購入額が低い銘柄を探そう
ダイエー
最低購入額50株1万6550円。ダイエーは、とにかく株主の割引がお得。ダイエーには、株主優待カードが存在しダイエーでのお買い上げ金額の5%を割引するものなのです。
ただし上限と期間があり、50株~99株がお買上額累計20万円の5%で1万円までとなります。期間も2月末の株主は5月下旬~同年11月30日まで、8月末の株主は11月下旬~翌年5月31日までと期間が設けられております。この二つの制限はありますが、投資1万6550円で割引上限額1万円は美味しすぎます。
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ナイスクラップ
最低購入金額100株で3万5000円。優待は、買い物10%割引券になる。これは、100株以上で6枚もついてくるので、ナイスクラップで買い物する人は非常にお得である。また配当利回りが3%あるのも魅力の一つなのだ。
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タカラトミー
また優待がユニークなのがタカラトミーだ。最低購入金額が5万600円。100株以上の購入で、株主限定商品のトミカやリカちゃんをもらうことができる。これはファンの人にはたまらず、まさにプライスレスな贈り物と呼べるだろう。
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株主優待狙いなら”少額&分散”がむしろおトク
株などは経済状況に応じて価値が日々変動し、株価の未来予測は当然誰にもできないものです。ですから、10万円で極力複数の銘柄を購入し分散投資した方が、リスクヘッジにもなりますし、事実分散して購入した方が優待利回りも、大きく購入するよりも高いのです。
というのも、例えば100株購入すれば商品券が4枚もらえるものがあったとして、200株買えば8枚になるものは少ないのです。単純に株を多く買えば買うほど、優待利回り率は小さくなっていくのが通常です。また割引券などの場合、株の保有量はあまり関係ないと言えるので、逆に小さい保有量で複数の割引券を得た方が買い物するにも便利だと言えます。
よく株を買うなら20万~30万の最低資産というのが通説でありましたが、現代は100株単位と小さい単位で購入可能になったため、株式投資の敷居はかなり低くなったと言えます。10万円で購入した株が、20万円になるということは中々ありませんが、コロコロと小さいながら雪だるま式に利が乗りやすいのです。始めに小さな雪玉から始めれば大きくなるのも遅いが、小さく回り小さな利をたくさんつけやすいのです。まずは、複数の小さな雪玉を転がす方式で運用して見てはいかがでしょうか。(執筆者:伊藤 稔)