この記事を見て下さっている方の多くは、資産運用に興味を抱いていることと思いますが、資産運用はできるだけ早く始めることをオススメします。というのも、銀行に眠っているあなたの預金は、知らぬ間に目減りしてしまっているのです。
私たちは日本に住んでいて、お給料は日本円で貰います。そして、その日本円という通貨を銀行口座に入れておく。これがごく普通のお金のありかたですよね。普通預金とはいえ銀行に入れておけば金額が減少することはなく、むしろ僅かとはいえ利息も付与されるから問題ない、というのが一般的な見方なのですが、ここに大きな落とし穴があるのです。
銀行普通預金として100万円保有しているとしましょう。利息抜きで考えると、この100万円は半永久的に100万円の価値があります。しかし、世界から見る日本円の価値は急激に減少しているのです。
心痛ましい大震災が発生した2011年、1米ドルに対して日本円は75円ほどの価値でしたが、現在(2014年9月10日)1ドル105円を超えています。つまりアメリカドルに対する日本円の価値が相当低くなっている(円安)のです。銀行に預けている100万円の価値がどれほど減少したか、以下の計算式をご覧ください。(小数点以下切捨て)
◆2011年:100万円÷75円=$13,333
◆2014年:100万円÷105円=$9523
2011年に13,333ドルの価値があった100万円は、今は9523ドルの価値しかなく、その差は3810ドル。つまり世界から見る日本円の価値が安くなっているわけですから、日本円で預けている銀行預金はあなたの知らぬ間に目減りしていることになるのです。
しかし、日本人の特性なのか、こうした状況でも資産運用をなかなか始められないのが現状です。50代の方々の資産運用方法を調査したところ、普通預金(85%)、定期預金(69%)、株式投資(40%)、投資信託(25%)、外貨預金(10%)、貯蓄預金(10%)というデータが上がっております。
大部分の方は、老後を少しでも豊かにしたいと願って資産運用をしていると言うものの、実際は、資産のほとんどを銀行預金で眠らせてしまっているのです。厳しく言えば、銀行での普通・定期預金を資産運用とは言えません。
かといって、年金に頼れる時代でもありません。国民年金保険料に関してですが、平成17年度~毎年280円(月額)値上がりしているのに対し、受給額は良く言ってほぼ横ばい。日本の年金システムを考えると、不安は増すばかり…と言ったところでしょうか。こんな状況を打破するための対策法は何でしょうか?
資産運用です。
あなたの余裕資金に応じた適正な資産運用を今すぐ始めて下さい。余裕資金とは、「無くなっても後悔しないお金」のことです。無くなっても良しとするお金ですから、「やらずに後悔するのではなく、やって後悔する」気持ちで資産運用し、自分の手で明るい老後を掴みとるのは如何でしょうか。(執筆者:堀 聖人)