海外留学中に某保険会社の海外旅行保険に加入したのですが、当時の保険代は1年間で8万円ほどだったと記憶しています。当然保険は見えない将来を一定の範囲で保証するものですから、大損したわけではありません。でも、今の私でしたら保険代を節約できたはずです。
今はクレジットカード付帯(以下、CC付帯保険)の海外旅行保険を頻繁に活用しています。短期間の海外渡航時だけでなく、3カ月以上の滞在になる時もCC付帯保険で済ましているのですが、ここでは私が重宝するCC付帯保険活用法を簡単にご紹介したいと思います。
初めに、CC付帯保険を活用する前提として覚えて頂きたいのが、以下の点です。
◆病気で死亡した場合はカバーされない
◆治療費を現地で立替えなければならない時がある
この点を承知した上でCC付帯保険を活用することが条件となります。保険会社の保険よりも不便な点があること、適用範囲が若干狭い傾向にあるのが特徴です。
ただし、私見ではありますが、一般の海外渡航時にいきなり病気にかかって死ぬ確率はとても低いですから、病気で死亡した場合の保険はあまり考えなくても良いかと。
次に知っておきたいのが、CC付帯保険には大きく分けて2種類あること、つまり「自動付帯」と「利用付帯」があることです。
自動付帯というのは、海外へ渡航する時に自動的に保険がかかる仕組みとなっており、一方で、利用付帯は、海外渡航費用等を該当するクレジットカードで支払いした時に付帯される保険のことです。年会費無料で加入できる自動付帯・利用付帯のクレジットカードは幾つもありますので、後で比較検討されて下さい。
<90日以内の海外滞在>
90日以内の海外滞在のケースでは、自動付帯型はクレジットカードを保有していればOK。利用付帯型はクレジットカードで海外渡航費用(空港までの公共交通費含む)を支払う。この条件を満たすだけで保険適用となり、後は思う存分現地滞在を楽しみましょう。
<90日以上の海外滞在>
一般のクレジットカードの保険適用期間は最大で90日ですが、90日以上滞在するケースでは、利用付帯のクレジットカードを活用することで90日以上の保険適用が可能になります。出張、長期滞在型の旅行、留学などで90日を超えて現地に滞在する場合、「利用付帯」のクレジットカードを用意しましょう。
利用付帯の保険適用条件は、渡航先で「公共交通機関の支払いをクレジットカードで行なうこと」となっています。そして、支払いを行なったその日から90日間保険適用となります。
要約すると、渡航してから最初の90日間は一枚目のクレジットカード(自動・利用付帯問わず)の保険が適用となります。そして、渡航先で利用付帯のクレジットカードの支払いで公共交通機関を利用すれば、新たに90日間保険適用となるわけですね。これがクレジットカードを2枚活用した海外旅行保険適用方法となります。
仮の話ですが、2枚のクレジットカードを利用すれば最大180日間保険適用となりますが、さらにもう一枚の利用付帯クレジットカードを利用して保険適用が+90日間、さらに90日後に違うクレジットカードを使えば+90日間、合計360日間、ほぼ1年間旅行保険に入ることが理論上可能です。
ただし、私の経験則から言わせて頂きますと、半年以上の滞在になるとたいてい1回は病院に行きます。風邪やインフルエンザなどが主な理由ですが、海外滞在は日本では感じない特有のストレスや疲れが生じ、免疫力が低下。結果、病気になりやすい傾向にあります。
ですから、半年以上滞在のケースでは、私でしたら一般の保険に申込みたいと思いますが、渡航先や渡航理由も関係してきますので、様々な要素を鑑みて決めると良いと思います。いずれにしろ、CC付帯保険を上手に活用すれば、場合によっては数万円節約できますので、是非試してみて下さいね。(執筆者:堀 聖人)
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