今回はお笑い芸人として昔からお茶の間を賑わせてくれている「キャイ~ンの天野ひろゆきさん」から投資術を学びます。相方のウド鈴木さんを巧みに操る天野さんは、一体どのように自己資産を “操る” のか? 天野さんの投資哲学を見てみましょう。
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目次
天野ひろゆきさんの投資哲学
お金はコントロールするもの
初めに注目したいのが、天野さん独自の投資哲学。彼が淡々と語る、資産運用の原点とも言える基本的な考え方から学べるものがあります。
『お金というのは、とても面白いものだと僕は思っているんですね。とはいえ、そのお金が世の中を動かし、いろいろな事件を引き起こしたりもする。ですから、お金にコントロールされるのではなく、自分がお金をコントロールしたいという思いがあります。(引用元:投資信託協会 https://www.toushin.or.jp/interview/amano2/)』
お金はコントロールするもので、コントロールされるものではない。天野さんが語るこの一言には、資産運用の原点が暗示され、しかも私たちの想像を超えるほどの奥深い意味があるんです。
資産運用とは、文字通り自分の “資産” を “運用” すること。つまりお金に働いてもらうという意味です。株式投資、投資信託、不動産投資といった投資術を用いてお金に働いてもらい、リターンを狙う。これが資産運用のあるべき姿であり、可愛く言うと「投資家がご主人様」、というのが天野さんの主張であるわけです。
しかし、お金を上手にコントロールしないと、逆にお金がご主人様になり、人がお金の奴隷となってしまうケースがあるのです。
日本中でありふれた例となっているのが、銀行預金。普通・定期預金として銀行にお金を預けることは、少なくとも預金名義人が “ご主人様” とはなっていません。というのは、銀行にお金を預けても利息はゼロに等しく、金庫にお金をしまっておくのとほとんど変わらない時代だからです。
資産はすべて貯金しておいて、言うなればお金には十分に休息をとってもらい、“ご主人様” 自ら汗水流してせっせと働く。このありふれた一般的な自己資産管理方法が正に、お金にコントロールされている事例なのです。自ら働き給料を貰うというのは当然のことなのですが、余裕資金を活用してお金に働いてもらうことで、「人=ご主人様」の方程式が成り立つというわけです。
銀行預金に関して、天野さんは以下のように熱く力説しています。
天野さんが言うとおり、貯金が悪いわけではない。しかし、盲目的に貯金だけをすることで、結局お金をコントロールできていない、逆にお金にコントロールされてしまっているということなのです。
資産運用方法をしっかり学び、お金を巧みにコントロールできるご主人様になりたいですね。
これから資産運用を学びたいと思っているとしたら、それは大きな一歩です。では、資産運用を始める上で何から手をつけたらいいのか、その事に関しても、天野さんの毎日の習慣に真似てみることが大きな糧となるでしょう。
まずは自分に投資する
天野さんは毎日、資産運用に関わる情報・知識を取り入れ学習しています。そう、定期的な学習で、先ずは自分に投資しましょう。
ワールドビジネスサテライトに限らず、例えば日経新聞、ヤフーの経済情報欄、またはマネーの達人を毎日読むだけで、相当な情報・知識が頭に入ってきます。日経新聞などはモバイル端末でも閲覧可能ですから、出勤・お昼休み・帰宅の際のちょっとした時間を活用して学習できますね。1日10分でOK。ポイントは定期性です。これが自己投資のカギになりますよ。
時々意味の分からない内容や単語もあるかもしれませんが、知識と知識がリンクした時、理解できなかったことが理解できるようになります。忍耐強く毎日お金に関する情報・ニュースを見てみましょう。数か月後には、ある程度のマネー基盤が思考の中に形成されているはずです。それが資産運用の糧となること間違いありません。
おさらいです。天野ひろゆきさんから学べるのは、以下の2点でした。
◆マネーに関する知識を定期的に取り入れ、自分に投資する
天野さんから学べる投資術が他にもあるのですが、それはまた次回お伝えできればと思います。(執筆者:堀 聖人)