子育て中の女性が求人応募のための履歴書を書くとき、「この書き方で大丈夫かしら?」、「子供がいるのはやっぱり不利になるかな?」と不安になるものです。子供がいるということは必ず伝えなくてはなりませんが、子供がいることを理由に不採用にされてしまうというケースもあります。
では、魅力のある履歴書はどのようなものなのでしょうか?
目次
消極的に書く方が逆効果!
子供がいること、子供がまだ小さいこと、周りに頼れる親族がいないことなど、就職に不利になりそうな条件を隠そうとしたり、自分から言おうとしない方が就職には不利になります。
子供がいることを隠すのがいけないのはもちろんのこと、自分から言おうとしないことで、採用担当者にも不安を与えることになります。
採用担当者としては、「子供はどこに預けているのだろう?」、「子供は何歳なんだろう?」、「もし、子供が体調を崩したときにはどう対処するのだろう?」と、採用するにあたってクリアしておきたい疑問がいろいろあるものです。
採用担当者に現状を正直に伝えることで、安心を与えることができ、採用されやすくなるんですよ。
年齢・預け先・万が一の対処法を伝えよう
採用担当者が安心してあなたを雇うには、子供についての情報を正直に伝えることが大切です。
子供の年齢
子供が未就学児なのか、小中学生なのか、ということによって、採用側も考えが変わります。主婦歓迎、と書かれている求人であっても、すでに未就学児のママが多い職場の場合は「これ以上増えるとシフトが組みにくいかも」などと敬遠されてしまうこともあります。
そういった理由で不採用になるのは悔しいものですが、かと言って無理に採用してもらっても、休みが取りにくく気も使わなくてはならないので働きにくいですよね。働きやすい職場を見つけるには、子供の年齢も正直に伝えましょう。
子供の預け先
保育園に預けているのか、それとも幼稚園なのか? 小学生なら、学童クラブには通っているのか? 子供をどういうところに預けているかによって働ける時間や曜日も変わってきます。
「じいじ・ばあば」に預ける場合は、週に何日預かってもらえるのか、何時から何時まで預かってもらえるのか、ということも伝えましょう。
子供が体調を崩した場合は?
ママが働く以上は、子供の健康管理には今以上に気を使わなくてはなりません。しかし、それでも子供が体調を崩してしまうことはあります。そんなとき、あなたはどう対処するつもりでしょうか?
たいていの仕事では、急に休むと何かしら迷惑をかけてしまうものです。子供がいる分配慮してもらいたいということは伝えてもかまいませんが、「休んで当然でしょ」という態度は良くありません。
たとえば、「夫と交代で休む」、「隣町に住む両親にヘルプを頼む」など、なるべく仕事に影響しないように対策を考えておき、履歴書にも記載しておきましょう。
筆者自身は、ファミリーサポート制度(ファミサポ)に登録して活用する旨を伝えました。ただ、実際には快く休ませてもらえることが多かったです。「休んで当然」という態度をとらず、普段から真面目に働いていればいざというときにも休みやすくなります。どうしても預け先が無いという場合は仕方ありませんが、極力迷惑をかけないようにするという姿勢は見せた方がいいですね。
自分自身の能力を精一杯伝えよう
子供がいると、「子供がいるせいで不採用になるのでは?」、「ブランクがあるから不利なのでは?」と消極的な気持ちになってしまう人も多いのですが、そんなことはありません。堂々と、自分自身の魅力はアピールしてください!
今までに経験した仕事の内容はもちろんのこと、PTA活動や町内会の活動などで得た経験もあると思います。履歴書に自己PRを書く際には、「がんばります」とか「特にありません」なんて書くのではなく、自分で考えられる限りのアピールをおこなってくださいね。
たとえば、「仕事が遅い」という人は言い換えれば「慎重にコツコツ働く」と言えますし、「せっかち」な人は、「スピード感を持って仕事ができる」と言うように、欠点も見方を変えればプラスになるものです。自己PRに書くことが無いと思っている人でも少し考えれば何かしら書くことはあるはずなので、ここは時間をかけて書いてみてくださいね。
履歴書を丁寧に作れば面接も楽になる
就職活動では、履歴書の書き方と面接対策が重要になってきます。でも、履歴書を書く際にしっかり練って書くようにすれば、面接の際にも堂々と答えやすくなるんです。
履歴書に書く自己PRをじっくり考えれば面接でも同じように話すことができますし、子供についての情報も履歴書を書くときに整理しておけば面接でスムーズに話せます。
履歴書をいい加減に書いてしまうと面接で通用しないばかりか、書類選考の段階で落とされる確率も上がってしまうので、ぜひ履歴書を書くときには「一枚入魂」で魅力ある履歴書に仕上げてくださいね。(執筆者:吉見 夏実)