毎年恒例の、大掃除の季節が近づいてまいりました。あなたは、いつ・どのように大掃除をされるおつもりですか? 実は、大掃除のやり方をシンプル生活的に変えると、お金の節約にもなるんです!
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あれこれ洗剤を揃えるのはムダ!?
年末が近づくと、ドラッグストアの入り口付近にはずらりと洗剤が並びます。「今年の汚れ、今年のうちに!」、「しつこい油汚れをぐんぐん落とす!」など、魅力的なキャッチコピーでわたしたちを誘いますね。
でも、シンプル生活的に言えば、これらの洗剤をあれこれお揃えるのはムダです。最近は洗剤の種類もかなり細分化されていて、キッチン洗剤だけでも食器用洗剤、漂白剤、水垢用洗剤など、いくつもの種類があります。でも、汚れの種類ごとに細かく洗剤を変える必要はあまりありません。
たしかに、汚れには種類がありますが、突き詰めて言えば、「重曹」と「クエン酸」があればたいていは落ちます。重曹はアルカリ性なので、油汚れや手垢汚れなど酸性の汚れに、クエン酸は酸性なので、水垢や石鹸カスなどの汚れに有効です。
とは言え重曹とクエン酸の使い分けは慣れるまでいちいち調べなければならず面倒なので、今回は「メラミンスポンジ」をおすすめしたいと思います。メラミンスポンジとは「激落ちくん」で有名なあの不思議なスポンジ。水に濡らしてこするだけで、みるみる汚れが落ちていきます。
雑巾と洗剤で掃除するよりもお金も時間も節約できるので、メラミンスポンジでいけるところは極力メラミンスポンジで掃除しましょう。
年末に大掃除をする理由は?
そもそも論になりますが、大掃除を年末にする必要があるのでしょうか? 新年をキレイな家で迎えたいというのは分かりますが、別に年末に大掃除をしなくても、秋ごろに一度大掃除をしておけば年末の忙しいときに大掃除をする必要はありません。
寒くなる前なら体も動きやすいですし、洗うモノが多くても乾きやすい。また、共働き家庭などでハウスクリーニングを利用する場合も、オフシーズンに利用した方が希望日に来てもらいやすいですし、キャンペーンによる値引きも期待できますよ。
いっそのこと、夏に大掃除をするのもおすすめです。夏の方が洗ったものも乾きやすいですし、水周りの掃除も苦にならず、ついでに冬物の洗濯も気兼ねなくできるので案外いいものですよ。
そもそも大掃除が必要?
またしてもそもそも論になりますが、大掃除って必要なのでしょうか?
日本人はキレイ好きだと言われますが、同じくキレイ好きな国民性をもつドイツには、大掃除はありません。ドイツ人は、「汚れたらすぐに掃除する」、「磨けるところはすべて磨く」といった日頃の掃除が習慣になっているため、大掃除が必要になるぐらいに汚れることが無いのだとか。
わたしは、この話を聞いて以来、大掛かりな大掃除はやらないことにして、その分日々の掃除を丁寧におこなうようになりました。普段からこまめに掃除をしていれば強力な洗剤も、ゴシゴシこする労力も、時間も節約できます。新年を迎えるための「儀式」として簡単に大掃除はしますが、汚れが溜まっているところは特にないので楽ちんです。
今年はとりあえず大掃除が必要だという家庭も、来年からは大掃除というイベント自体をなくしてみたり、違う時期に大掃除してみるなど、やり方を変えてみてはいかがでしょうか?(執筆者:吉見 夏実)