「ピンピンコロリ」という言葉を聞いたことがありますか? この言葉の意味は、「年をとってもピンピン長生きをして、病気に苦しむことなく、病まずにコロリと死のうという意味」のことです。
ある日突然コロリと逝くというのは難しいかもしれませんが、いつまでも健康で寝たきりにならず家族に迷惑を掛けずに死にたいと考える方は多いでしょう。将来のことを考えても、若いころから健康管理に努めたいものです。
それに、健康になればいろいろ節約することができます。タバコを吸っている方は、禁煙してみませんか。禁煙をすれば、タバコ代を節約できるだけでなく生命保険料も節約できるかもしれません。
生命保険の商品の中には、「非喫煙者割引」というものがあります。これは、タバコを吸わない人はタバコを吸う人に比べて病気になるリスクが低いということで、同じ保障内容でもタバコを吸わない人の保険料を割引きするというものです。
さらに、血圧や身長と体重から計算されるBMIなどが保険会社の指定する条件内であれば「優良体割引」もあります。禁煙すると節約できるのはこれだけでありません! 最も節約できるのは「医療費」でしょう。
欧米の研究結果ではありますが、タバコを吸う人では、吸ったことがない人に比べて平均寿命が短いにもかかわらず、一生の間にかかる医療費が男性で43%、女性で29%も高いという結果が得られています。
厚生労働省の調査では、85歳まで生きると65歳から必要な医療費は約1000万円に達すると言います。この金額を少しでも減らすために、タバコだけでなく食生活や運動など日々の生活から見直したいですね。
老後を楽しむために貯めたお金を病気の治療や介護費用に使うことなく、豊かな老後を過ごしたいものですね。このように書いている私も運動不足なので、自分に言い聞かせるようにこのコラムを書きました。(執筆者:野々山 尚由)