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時間が経つのは早いもので、今年2014年も終わりに近づいていますね。個人投資家のわたしたちの思いはすでに2015年に向いていることでしょう。2015年の投資活動の方向性は、もう定まっているでしょうか? それともこれからでしょうか?
2015年の投資を成功させるために、今のうちに注目しておきたい要チェックイベントが目白押しです。その中から特に重要なイベントを3つ挙げて注目してみたいと思います。2015年の投資の参考になれば幸いです。
目次
相続税増税
ご存知かもしれませんが、2015年1月から相続税が増税になります。相続税増税の対処法はいろいろありますが、株式投資への影響はあるのでしょうか? あると思われます。
相続税増税にともない、相続税支払いを逃れるために不動産を売却する人が増えてくると予想されます。不動産売却となれば不動産株への影響は必至でしょう。どれほど影響がでてくるかは未知数の部分がありますが、不動産価格下落=不動産株価下落と連想できます。
【要チェックポイント】
不動産株を保有している方、または不動産関連株の保有を考えている方、相続税増税との関連性は要チェックです!場合によっては、“買わない勇気” “売る勇気” が必要かと。
アメリカ利上げ
日本のみならず世界中の投資家が注目する2015年の一大イベント。それが、アメリカの利上げ時期です。アメリカドルは基軸通貨であり、アメリカ経済は世界中へ影響をもたらす経済大国。いつ利上げされるのか、投資家たちは固唾をのんで待っていると言ったところでしょうか。
アメリカが利上げとなれば、日本の金利との差が広がります。そうなると日本円を保有するよりアメリカドルを持っていた方が高金利でお得ですから、アメリカドルが買われることに。つまり、円安ドル高が進行するわけです。
【要チェックポイント】
少なくともこれから円高に向かう要因がほとんどないことを考えると、円安の恩恵を受ける株にあらためて注目して良いのかと。輸出株、空輸株などが注目をあびていますが、円安によって訪日観光客が平年の倍以上に増えていますから、百貨店関連株も見逃せません。
日本郵政上場!?
個人的に一番注目しているのがコレ、日本郵政が来年9月頃に上場するだろうというニュースです。今検討されているのは、日本郵政と傘下のゆうちょ銀行、かんぼ生命保険3社の同時上場とのこと。もし上場となれば時価総額は10兆円規模ともいわれ、NTTドコモに次ぐ過去最大規模のIPOとなるでしょう。
日本郵政やゆうちょ銀行は日本人にとって、とりわけ年配の方にとって一種のステータス的存在です。クレジットカードで言うダイナースクラブみたいなイメージですが、そんな日本郵政グループの上場は人気急騰になるかと容易に予想できます。今年2014年の大型IPO案件、リクルートよりも注目をあびるかもしれませんね。
【要チェックポイント】
日本郵政グループの新規公開株(IPO)が買いたいと思う方は、申請が必要です。ただし、当選者のみ購入できますので、当選しやすいように対策をとる必要があります。
IPO株の購入権利が当たりやすくなる条件は、複数の株式口座を開設し申込数を増やすことで抽選に当る確率が上がります。家族に協力してもらい、家族名義でも口座を開設しておきましょう。IPO株は「数撃てば当たる」んです。
ちなみにおすすめの株式口座は…
■SMBC日興証券
◆マネックス証券
この3社はすべて1人1票制を採用しています。保有資産が多い人が優先などの条件がないので、当選確率が平等です。
上3社に加え、SBI証券も狙い目かと。SBI証券でIPOを申込んで外れても 「IPOポイント」 というものが付与されます。次回のIPO抽選時にそのポイントを利用することで当選確率がアップするという制度がありますから、日本郵政に限らずIPO株購入を積極的に行ないたいという方にはおすすめの口座です。
SBI証券で口座開設する⇒公式サイトへ
マネックス証券に口座開設する⇒公式サイト
さあ、2015年が始まります。要チェックイベントを意識した株式投資ができるよう、今から準備を始めましょう!(執筆者:堀 聖人)