
「女性が輝く社会」なんて言われて、最近はバリバリ働く女性も増えてきています。でも、「わたしも働きたい」と思っている専業主婦の方も、「もっと収入を増やしたい」と思っているパート主婦の方も、「今のままでは難しい……」と感じているのではないでしょうか?
今より稼げるようになりたいと思うなら、「稼げる資格をとる」というのが定番の方法です。ただし、資格をとっただけで稼げるようになる資格はほとんどありませんし、資格をとったところでほとんと役に立たない資格があるのも事実です。
そこで、今回は資格をとる際に考えておきたい3つのポイントをお話ししたいと思います!
目次
自分に向いているジャンルを考える
資格にもいろんな種類がありますが、自分に向いている仕事や資格のジャンルでなければ意味がありません。いくら「この資格は稼げる」と言っても、自分に向かない資格だと仕事になりませんよね。たとえばわたしの場合で言えば、看護師の資格をとれば生活が安定することは分かっていても、血を見ることすら苦手なのでとても職業にできる自信はありません。
「子供が好き」という人なら保育士やチャイルドマインダー、ベビーマッサージの資格など視野に入れるというように、自分に向いていること、自分が好きなことからどの資格をとるかを考えるといいでしょう。
資格も一つではなく、たとえば「まずはベビーマッサージの資格をとってボランティアなどで経験を積み、ゆくゆくはチャイルドマインダーの資格もとってベビーマッサージ教室のある託児所を作る」など、具体的に夢を描いていくといいですね。
今後の目標・キャリアプランを考える
資格をとる際には、自分の今後のキャリアを考えることが重要です。まず考えておきたいのは、「資格が活かせる企業に就職するのか、資格をもとに起業するのか」といったことです。
たとえば、ネイリストの資格を取得しても、一般のネイルサロンで働くのが難しいこともあります。(ネイルサロンはサービス業ですから、土日祝を休みたい主婦にとっては働きにくいですよね)
就職するのか起業するのか、さらには「ゆくゆくは出世したい」とか「人を雇ったりせずに自宅サロンを開業して細々とやっていきたい」など、詳細に考えておくととるべき資格も絞り込みやすくなりますよ。
資格にかけられる時間・費用を考える
資格と言っても、半日の講習を受けるだけで取得できる資格もあれば、数年間学校に通ってとらなければならない資格もあります。看護師になりたくても、正看護師になるには3年間は勉強に専念する必要がありますし、費用だって私立学校なら年間200万円程度はかかります。
わたしも、数年前に何か資格をとろうとしていろいろ調べたときに、予算や時間についても考えてみました。このとき考えたのが、「毎日1~2時間程度勉強して、3~4年間で、総額100万円以内」という条件でした。
総額100万円というと大金ですが、たとえば税理士などの難関資格をとる場合にはスクールに通うとこれぐらいにはなりますし、3~4年間と考えれば年間20~30万円の出費なので、無理な金額ではありません。
ちなみに、わたしは4年間で100万円程度かけるならと、通信大学に入学して教員免許をとるための勉強を始めました。全体でかかる期間だけでなく、1日あたりにとれる勉強時間も考えておくと、資格選びに役立ちますよ。
役に立つ資格を探すには求人情報を見るのもおすすめ!
独立開業する場合は別ですが、就職を見越して資格を取るなら、いろんな求人情報を見て「稼げる資格」を探すのがおすすめです。いくら稼げる資格だと噂されていても、実際に求人自体が全然ない仕事だと資格をとる意味がありません。また、仕事自体はあっても収入が少なければ「わざわざ資格を取る必要はなかった」ということにもなりかねませんよね。
求人情報に出ている仕事の中で、たとえば「簿記2級程度」などと資格について書かれているものを探し、その仕事がどれぐらいの給与なのか、どのような勤務体制なのかといったこともチェックしつつ、自分が進む道を考えてみましょう。
これから仕事に役立つ資格をとろうとしている人は、自分の興味や今後のキャリアプランなども考えつつ、自分に合っていて現実的に取得可能な、稼げる資格を見きわめていきましょうね!(執筆者:吉見 夏実)