お金を使うならポイントも貯めたい! ということで、楽天ポイント、Tポイント、nanacoポイントなどなど、ポイントを貯める方法に関する情報がたくさん紹介されていますが、今回注目したいのは「ヘルスケアポイント」。このポイントを貯めることで、スーパーなどで使える商品券と交換できることになりそうなんです。
ヘルスケアポイントとは
健康増進のために一定以上の努力をした人に付与されるポイント、それがヘルスケアポイントです。これは、日本政府が推進するプロジェクトの一つでして、狙いは生活習慣病などを予防することで医療費抑制につなげたいとのこと。
“一定以上の努力” をひも解くと、先ずは各企業の健康保険組合が診療報酬明細書(レセプト)を分析し、「データヘルス計画」を作成。加入者はデータヘルス計画の健康増進プログラムに沿って、例えば歩数計などを用いて運動や体重の経過を記録。健康状態の向上などでそれ相応のポイントを受取れます。そのポイントは商品券などに交換できることになるとのことですが、詳細は今のところ未定となっています。
1月14日に閣議決定した15年度予算案では、「予防・健康管理の推進費」として77億円が計上されていますから、ヘルスケアポイントに関する政府推進プロジェクトはもうすぐ私たちの身近なものとなるかと思われます。
実は、14年12月から政府は一部の自治体にお願いしてヘルスケアポイントの実証実験済み。その成果は想定以上でかなりの反響をよんでいるとのことですから、ヘルスケアポイントの実用性には注視していきたいところですね。
投資家目線でヘルスケアポイントに注目
ヘルスケアポイントを獲得するという目線から、投資家目線に切り替えてみたいと思うのですが、ヘルスケアポイント導入で注目される関連銘柄はあるのでしょうか?
強いて言うなら、フィットネス銘柄と健康器具銘柄でしょう。健康状況が向上することでポイント獲得となるわけですから、フィットネスに通いだす方が少なくないかもしれません。
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実際のところ、フィットネスクラブ利用者は年々増加傾向にあります。価格競争という要因で売り上げが利用者数と比例していない現実があるのですが、今後フィットネス会社のサービス向上など質の高い運営を継続的に行なっていくことで、勝ち組と負け組に分かれていくかもしれません。
(データ参照:経済産業省 http://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/bunseki/pdf/h24/h4a1303j2.pdf)
今回は、上場している主なフィットネス会社の中で特に注目しておきたい銘柄をピックアップしてみました。
株価:1991円
最低購入金額:199,100円
◆注目点
カラオケ本舗まねきねこを運営するコシダカホールディングスは、女性向けフィットネス「カーブス」を運営し、会社事業の柱になりつつあります。運営全体の42%を占めるカーブス。今後の展開次第では、一段増益の可能性あり。
株価:1605円
最低購入金額:160,500円
◆注目点
野村不動産系スポーツクラブ。運営全体の66%がフィットネスクラブとなっています。会員数が順調に増加、光熱費高に対抗すべくエネルギー管理システム導入で、さらなる効率化、営業利益UPを目指す注目度の高いフィットネス会社です。
株価:2876円
最低購入金額:287,600円
◆注目点
「ホリデイスポーツクラブ」を運営する東祥(とうしょう)。スポーツクラブ会員数が想定以上に伸長し、営業増益幅拡大中。競合会社と差別化を図る東祥には、今後の発展余地が比較的大きいと見ています。
株価:1190円
最低購入金額:119,000円
◆注目点
業界第3位の「スポーツクラブルネサンス」を運営するルネサンス。会員数が順調に増加、介護関連のリハビリ施設出店効果も寄与し、営業益UP。海外(ベトナム)への初出店も果たし、今後の企業発展期待はかなり大きいかと。必要投資金額も少なめなところがメリットの一つです。
今後のヘルスケアポイントの詳細とフィットネス関連銘柄にアンテナをはっておきましょう。(執筆者:堀 聖人)