2012年度から毎年、経済産業省が公表している「なでしこ銘柄」。今年で3年目となりましたが、今年度のなでしこ銘柄40社はどんな顔ぶれとなったのでしょうか? 40社をご紹介する前に、なでしこ銘柄とは何か、簡単におさらいです。
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目次
なでしこ銘柄とは?
2.女性のキャリアを促進
3.仕事と家庭の両立をサポートする
4.財政良好
これら条件を満たす企業を各業種から選定したものを「なでしこ銘柄」と呼んでいます。また、各社調査・分析は、企業調査のプロ集団「日本総合研究所」が行なっていますので、選定基準も確固たるものと断定できます。
女性が活躍することで、実際に企業営業益へ好影響となることが分かっていますので(参考記事) 、なでしこ銘柄の今後の動向と株価は要チェックです。
2014年度なでしこ銘柄の注目点
では、2014年度のなでしこ銘柄40社はどのような顔ぶれとなったのでしょうか? 以下の表をご覧ください。
※「選定」項目にて、初=初選定、復=復帰選定、2=2年連続選定、3=3年連続選定
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40社の顔触れを見てみると、そうそうたる銘柄となっている印象です。2,3年連続で選定された銘柄や、初年度選定で昨年度落選、しかし今年度復帰選定された銘柄、また初選定された銘柄も数多く見られます。
40社の中でとりわけ注目しておきたい銘柄にスポットを当てて、銘柄選別の参考にしていただければと思いますが、まずは3年連続選定となった6社の動向です。なでしこ銘柄に3年連続で選定された6銘柄が過去2年、株価がどのように推移したのか週足チャートで見てみましょう。
以下のチャートはすべて、2013年3月29日~15年3月23日の週足チャートとなります。
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3年連続で選定となった上記6社の週足チャートを見ると、一つの共通点が見えてきます。それは、ニコン(7731)を除き、その他5社すべてが比較的最近に、ここ2年の最高値をマークしているという点です。確率で言うと、83.3%。
つまり、3年に渡ってなでしこ銘柄に選定されている銘柄のうち6分の5が、ここ2年で株価上昇を遂げているわけです。今後、株価上昇の余地が残されていると思いますので、継続的に6社の動向を注視していきたいところです。
イチオシ銘柄はノバレーゼ
現在、なでしこ銘柄の中で比較的お手頃価格で買えるのが、6社。ノバレーゼ(2128)、JPホールディングス(2749)、メック(4971)、JXホールディングス(5020)、丸紅(8002)、りそなホールディングス(8308)、すべて10万円以下で購入可能となっていますので、株初心者でも買いやすい銘柄と言えそうです。
また、配当利回りが3%オーバーとなっている銘柄は、積水ハウス(1928)、ノバレーゼ(2128)、JXホールディングス(5020)、丸紅(8002)、三井物産(8031)の合計5社。
上述したお手頃価格銘柄と重複しているのは、ノバレーゼ(2128)、JXホールディングス(5020)、丸紅(8002)の3社。その中で優待が設定されているのは、ノバレーゼ(2128)のみ。低価格・高配当・優待ありの3拍子揃った銘柄として、ノバレーゼ(2128)は大注目です。
【ノバレーゼ(2128)】
会社概要:婚礼施設運営、婚礼プロデュースを手掛ける会社。ドレスのレンタル・販売やレストラン事業も展開。営業好調、増配。
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PBR:1.48
権利確定月:12月末日、6月末日
優待内容:100株以上保有で、以下2種類の優待券獲得
1.自社レストランでの食事30%OFF優待券1枚
2.自社グループ運営のオンラインショップで利用可能な20%OFF優待券4枚
ノバレーゼ運営のレストランは、東京、大阪など国内だけでなく、中国や韓国など海外にも展開しており、高級チックなレストランです。
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執筆時点でのPERは10.00を切っていますので、相対的に割安株と言える数値です。今後の株価、配当、優待に期待が持てるノバレーゼ。なでしこ銘柄の中で、イチオシです。では、2014年度のなでしこ銘柄を注視し、仕込み時期を探っていきましょう。(執筆者:堀 聖人)