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・食費の節約をするためには、あらかじめ「買い物リスト」を作る。
・空腹時には余計なものを買いやすいので食後に買い物に行く。
などなど、買い物に行く際の節約テクニックもいろいろありますが、その一つに、「子供を連れて行かない」というものがあります。子供と一緒に買い物に行くと子供がお菓子を欲しがり、親が根負けしてお菓子を買ってしまうことも多々あるので、節約にならない、というわけ。
たしかに、自分一人で買い物に行く方が余計なものを買う必要もなく、買い物自体にかける時間も少なくて済みますので、一見良さそうなアイデアです。
しかし、子供と一緒に買い物に行くことにも、メリットはあります。今回は、子連れで買い物に行くことのメリットと、子供と一緒に買い物に行っても買い物を邪魔されない方法を紹介したいと思います!
目次
「買い物」はリアルな教育の場です
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子供が保育園に通っていた頃、わたしは一人で買い物に行く、もしくは生協の宅配を使って食材を購入していました。子供と一緒に買い物をしたことはほとんどありませんでした。
でも、これは失敗だったと後になって反省することに……。
・モノの値段を知らない
・お金の仕組み(買い物の仕組み)を知らない
子供が小学生になってからこの事実に気づき、そのタイミングでわたしも転職によって一緒に買い物に行ける時間が作れるようになったため、今では一緒に買い物に行く回数を増やしています。
モノの名前を覚える
息子は、「オムライス」とか「肉じゃが」とか料理の名前は知っていても、食材の名前を知りませんでした。そもそも、食材が丸ごとの状態で置いてあると、それが何なのか分かっていなかったのです。
一緒に買い物に行くことで、食材の名前や形を覚えていきます。「じゃがいもはどこかな?」と子供に探させるようにすると、物覚えが良くなり、楽しみながら脳を鍛えられるような気もしています。
モノの値段を覚える
「お金」というものを知っていても、子供の場合金額の大小だけで「安い」、「高い」を判断します。
子供にとっては、4個入りのトマト398円よりも、1個のトマト138円では、138円の単品トマトの方が安い、という計算になってしまうのです。
数字の大小だけでなく、内容量や品質も含めて考えたときに、何が一番安いのか、ということを一緒に計算してみると、算数の勉強になりますね。
割り算は小3で習いますが、「4個入り」のように数が少ないモノなら
と問題の角度を変えてやることで足し算での計算ができますので、小学生なら十分対応できます。
お金の仕組み(買い物の仕組み)を知らない
子供は、レジでお釣りをもらうのが大好きです。「お金が増えた」と思っているんですね。これも、簡単な足し算・引き算ができるようになれば、親が買い物の仕組みを教えてやることで理解できるようになってきます。
我が家ではさらに、わたしがクレジットカードを多用するので、クレジットカードの仕組みについても教えています。当初は「なんでもかえるまほうのかーど」だと思っていたのだと思いますが、今では仕組みを理解してくれているようです。
マネー教育は、学校ではまだまだ教えられていないものですから、家庭でしっかり教えていくことが大切なのではないかと思っています。
子供に買い物を邪魔されないために
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とは言え、「子供を連れて行ったら邪魔されるし、余計なモノを買わされてしまう」と感じている人も多いですよね。たしかに、子供は言うことを聞いてくれないこともあるものです。
ただ、ちょっとした工夫で快適に買い物できるようにすることはできます。
あらかじめ約束をしておく
子供が言葉を理解できるようになってきたら実践していただきたいのがこれ。
というように、お菓子を買わないなら買わないと約束しておきます。買う場合は、「今日は、お菓子を一つ買ってあげるよ。」と言ってあげてください。
また、買い物中に騒いでしまう、走り回ってしまう、というお子さんの場合は、
と言ってあげましょう。もし、途中でお子さんが騒ぎそうになっても、「約束したよね?」と言うことで子供もおとなしくなりやすいはずです。
問題があれば買い物をやめて店の外に出る
子供が騒ぐ、走り回る、泣きわめくなど、お店に迷惑のかかるような行為をしたときには、問答無用でお店から出るようにします。買い物途中のカゴはレジの人に言えば少しの間ぐらい置かせてもらえます。
このとき、ヒステリックに怒る必要は無く、ただ機械的に、店の外に出るだけ。
そして、「約束したよね? もう帰る?」と、子供を諭します。子供がおとなしくなれば買い物を再開し、ダメならカゴの中身だけ精算を済ませて帰宅します。
これも根気がいる作業なんですが、毎回、問答無用で買い物を中断して店を出る、ということを繰り返していると、子供は騒がなくなってきます。
ネットスーパーで買い物する
できれば、時間の許す限りは子供と一緒に買い物に行く方が教育的にも、親子のコミュニケーションの機会としてもおすすめではありますが、難しい場合はネットスーパーも活用しましょう。
ネットスーパーでも、子供と一緒に画面を見ながら買い物することはできますし、ギャングエイジ(8~10歳)+魔の2歳児みたいな大変な年代のお子さんがいる方でも、心穏やかに買い物ができるのではないでしょうか。
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節約「だけ」考えるなら一人で買い物に行くべき
このように、子供と一緒に買い物に行くのにはメリットもあります。少なくともわたしは、スーパーまで歩く道や買い物中は子供とのコミュニケーションの時間になっていますし、子供も少しは賢くなっています。
ただ、本当に節約「だけ」を考えるなら、やはり子供が学校に行っている間などに、一人で買い物に行く方がいいでしょう。あらかじめ買い物リストを作っておけば子供と一緒に買い物に行っても支出は変わりませんが、一人で行く方が時間がかかりませんし、余った時間を別のことに使えますよね。
どうしても生活にゆとりがなく、ちょっとでも節約したい! 効率よく買い物したい! という方にまで無理強いしたいわけではありません。
節約だけを考えるなら一人で、もし、もう少しゆとりがあって子供の教育的にもいいことを取り入れたいと思われるのであれば子供と一緒に、買い物に行くようにしてみましょう。(執筆者:吉見 夏実)