目次
危険な お得感
損得勘定。
実は、損得感情が強いあまり、むしろ損をしている人ってとても多いです。
簡単に診断してみましょう。次の言葉にピクッときた人は要注意です。
・無料
・得をしたい
いかがでしたか?
では、どういうことか一つずつみていきましょう。
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「損をしたくない」にピクッときた人
一文惜しみの百知らず…目先のことに心を奪われて、後で大損することに気がつかないことの例え
損をしたくない。人として当たり前の感情です。しかし、そこを出発点として物事を考えると、残念ながら正反対の結果になりかねません。
要は、“損をしたくないけれど結果として損をしている”と、いうことです。
例えば、
・いつかは使うかもと思って安いうちに購入
“今買わなければ損をする”
そんな感情でしょうか。そのため、赤札や割引、限定品に反応してしまいます。買ってしまったけれど、結果として、不要だったという経験をしている人も多いでしょう。安いから。ではなく、必要かどうかを購入の判断基準に出来るといいですね。
「無料」にピクッときた人
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只より高いものは無い…ただでものをもらうと、お礼に金がかかったり頼みを聞かなくてはならなかったりで、結局は高くつくということ
・無料相談
・お試し無料
無料と聞くと、ついつい心が揺れてしまいがち。それは、こんな方程式が感情の中で成り立っているからです。
お財布からお金を出さないで受けるサービス(商品)=お得
しかし、無料提供を受けるに当たって、引き換えにどのようなデメリットが潜んでいるのでしょうか?
例えば、
・個人情報を記入
・購入予定にはなかったサービス(商品)の購入
などです。
そのサービス(商品)を無料で受けることによるメリットとデメリットをよく考えてから利用したいですね。
「お試し無料」にピクッときた人
欲に目が眩む…欲のために正常な判断がつかなくなる
得をしたい。これもよくわかる感情です。
“得をした”と、感じた時は心なしか気持ちが高揚します。しかし、その気持ちが大きくなると、冷静な判断ができなくなってしまいます。
・あなただけに儲け話
・勝ち目のないギャンブル
得をしたいと思う行動は、逆に損をする可能性を高く秘めています。
例えば、宝くじなどは勝ち目のないギャンブルです。ジャンボ宝くじの一等の当たる確率は、1,000万分の1(日数に換算すると、なんと約27,397年の中のたった1日!)
しかし、多くの人がそのギャンブルにのります。「もしかしたら、私だけは当たるかもしれない。」それは、当たらない確率を上回るほどの、期待値の表れです。
感情ではなく、勘定で考える訓練をしていくと、目先の損得にとらわれなくなります。その結果、お金に振り回されることが減り、自然と無駄な支出が抑えられるようになるでしょう。(執筆者:大木 美子)