10万円を元に株投資してみよう! という話(年収300万円の人向けの投資術)を以前しましたが、「実際のところ株投資って儲かるの?」と感じる人がいるようです。もちろん、株投資は元本保証がありませんから、儲かることもあれば損することもあります。
そこで、株投資で10万円をいかに増やせるか、筆者が実際にやってみます。株投資ってどんなものか、ちょっと見てみてください。10万円が増えるかもしれませんし、大損失かも!? もし大損したら笑ってください。
ただ、どんな結果だとしても株投資の実情をお分かりいただけると思います。
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目次
10万円以下で買える銘柄選び
まずは、どの銘柄を買うかが最初のステップとなります。10万円以下で買える銘柄の中で、今後値上がりしそうなものを選びましょう。選別中にこの銘柄が目に留まりました。
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権利確定月:6月末日
配当:2円
優待:100株以上保有で2種類の割引券贈呈
(1) 「cosme.com」4,800円分割引券
(2) アットコスメストア(実店舗)で利用できる10%OFF券3枚
5月28日、アイスタイルの株価が急落しました。27日終値が834円で28日終値が774円と、60円もの下落です。なぜ急落したのかニュースを検索したのですが、特別な理由は見当たりませんでした。
アイスタイルの権利確定月は6月末日ですから、6月末に向けて株価がどんどん上がっていってもおかしくないはずですが、突然の急落です。
また、アイスタイルの業績は好調で、4月30日時点で15年6月期の業績予想を増額修正しています。「アットコスメ」での広告売上が好調、小売り事業も順調とのこと。
そして、15年6月期末に設立15周年の記念配当(2円)が実施されることも発表されています。
・株主優待権利確定月が近い
・業績好調
・記念配当実施決定
これら理由が揃っている中で理由なしの株価急落のアイスタイル。これは一時的な株価調整で、かつ6月末に向けて株価再上昇すると予想し、アイスタイル株を狙ってみることにしました。
テクニカル指標を参考にして株を買うタイミングを計る
どの時点でアイスタイル株を買うかタイミングを図るのに、一つのテクニカル指標を参考にしました。それは、RSIです。
RSI指標とは、簡単に言うと株が買われすぎか売られすぎかを示す指標です。RSI指標が70%を超えると買われすぎ、30%を下回ると売られすぎと言われています。つまり、30%を下回ったなら買い、70%を越えたなら売り。これが基本の売買方法となります。
アイスタイルの株価チャートとRSI指標を見てみましょう。
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14年12月30日以降の半年間の日足チャートを見ると、株価が上昇傾向にあったのが分かります。15年5月28日前後のチャートを拡大して見てみると…
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…5月29日時点でのRSI指標は約10.0%。売られすぎの目安である30%を大きく下回っていますね。
決意を固めました。5月29日、アイスタイル株を買ってみました。ちょっとドキドキです。
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763円で約定しました。アイスタイル株は100株単位での売買ですので、約定代金は76,300円です。それに加え取引手数料が徴収されるので、合計76,450円の支払いでした。
その後の株価の動きは?
6月4日、株価が大きく上昇しました。
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6月4日終値が884円。取引手数料抜きで12,300円の含み益です! 人間の心理として、「売っちゃおうかな」と思う人もいれば、「まだまだ上がるぞ!」と思う人もいるでしょう。筆者の当時の気持ちは…両方です。
しかし、自分に言い聞かせます、「おい、自分。自分を見失うな!」と。冷静に先にふれたRSI指標を確認してみます。すると、6月4日終値時点でのRSIは56.7%でした。買われすぎの目安は70%以上で売りサインはでていませんから、まだ売らないことにします。
本音は、「売っちゃえば12,300円儲かるのになぁ」といったところなのですが…。どちらに転ぶか、ドキドキです。
そして、次の日の6月5日。株価動向は…
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…ちょっと下がっちゃいましたね。
5日の終値は844円、RSI指標は48.51%です。指標から言うと、まだ売り時でないのですが、前日より株価が下がると何となく残念な気持ちになるのが人間の心理というもの。下がらず一直線で上がれ~と思っちゃいます。
ただし、忘れていけないのがアイスタイル株を買った根拠です。株主優待権利確定月が近い、業績好調、そして記念配当実施決定の3つの理由があり、6月末に向けて株価が上昇すると予想したのでアイスタイル株を買いました。
この株を買った根拠が消滅しない限り、株を保有するのがセオリー。逆に、株を買った根拠が消滅したならば株を売却することになります。ケース・バイ・ケースで、臨機応変に売買しなくてはいけませんが、まだ売るには早いというのが私の結論です。
売買の目安である6月末まで約3週間あり、RSI指標で売りサインは出ていません。6月中に売ることになるとは思いますが、株価の多少の上下で一喜一憂してはいけませんね。とはいうものの、株価保有中は心拍数早いです。
さて、今後の株価と10万円の行方は…? ≪続く≫(執筆者:堀 聖人)
第二回はこちら
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