先週、友人のFPに紹介もらったお客様の購入する予定の鉄骨戸建住宅の「既存住宅瑕疵保険」加入前の現況検査に行ってきました。
この制度はまだあまり世間で認知されておらず、私も今回の依頼が初めてでしたが、「なるほど! これは得だね!」と気づいてしまったので、既存住宅瑕疵保険(個人間売買)加入のメリットについてご説明したいと思います。
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「既存住宅瑕疵保険」とは
まず最初に、この既存住宅瑕疵保険(個人間売買)がどのようなものかご説明します。
通常、売主が宅建業者の場合は建物の瑕疵(隠れた欠陥)に対して引渡しから2年、一般の方が売主の場合は引渡しから通常3ヵ月位、売主によっては全く責任を負わない場合もあります。
これでは中古住宅に欠陥があった場合不安ですよね?
そこで、建物引渡し前に資格を持つ検査員が建物を検査し、その検査に合格すれば瑕疵保険に加入でき、保険加入後には、建物の瑕疵(隠れた欠陥)があった場合でも、補修費等が検査会社または保険会社から支払われるといったものです。
※保険に対象部分、限度額、期間に定め、上限があります。
既存住宅瑕疵保険(個人間売買)加入のメリット
では、私が今回の検査で「なるほど! こりゃこっちの方が得だね!」と思った点ですが、中古住宅(木造等築20年超、鉄骨造、RC造等築25年超)を購入する場合、原則として耐震診断の適合証明または既存住宅瑕疵保険が締結されているものでないと税制上の優遇を受けられません。
耐震診断の適合証明書の場合、木造なら割合安価で調査費が済むのですが、今回のように鉄骨造では、構造計算の難易度が上がるため、高額(今回の建物の場合、約100万円位)になってしまいます……。
ところが、今回の瑕疵保険の場合は調査費、保険加入費は合計約20万円位で済みました。こっちの方が約80万円もお得になります! 更に保険があるため、安心も付いてきます!!
ぜひ、中古住宅(木造等築20年超、鉄骨造、RC造等築25年超)を購入する場合は、既存住宅瑕疵保険の加入を検討してみてはいかがでしょうか?(執筆者:池田 洋三)