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年収230万円減った我が家
我が家には、4年間、毎年、世帯年収が減り続けていた時期がある。ピーク時から考えると、その額は230万円! 月額換算すると、ざっと19万円だ。
年収が減り続けた理由は、二つある。
ひとつは、夫の会社が、「3年かけて全社員のお給料を5%ダウンさせる」と決めたこと。会社が決めたのなら、社員は従うしかない。加えてフリーランスのライターである私の仕事が減ったこと。仕事中心の生活から、家庭に主軸をシフトしたのだから仕方ないのだが、やはり痛かった。
1000円ランチを3日後悔する日々
結論から言えば、年収が減っても生活費のために貯蓄を切り崩すことなく生活できた。だから、「そもそもが、ものすごく放漫会計だった」と、今なら思う。けれども当時は、年収が年々減っていくことが、ただ、ただ、怖かった。
亀が手足を甲羅に中に引っ込めているような気分で、日々の生活を送っていた。1000円のランチに行ったことを「ムダ遣いしちゃった」と3日は後悔し、風呂を沸かすのを節約するために、冬場は息子達の足を洗面所で洗ったこともある。
難局を乗り切ったことが自信に
2013年の家庭運営の記録に、こんな記述がある。
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「お金の知識」を「お金の知恵に」
私は2000年にFP資格をとり、マネー記事を数多く書いてきた。けれども自分の家計は、全くのどんぶり勘定。生活にどれくらいのお金がかかっているかを把握していなかったし、気分が赴くままにお金を使っていた。
知識は、実際に生活の中で使い、失敗をたくさんする中で「自分なりに考えてみる」ということをしないと知恵にはならない。仕事で得た「お金の知識」を、どう自分仕様にカスタマイズして「お金の知恵」にしていったのか? それを書いていきたい。(執筆者:楢戸 ひかる)