
子供の教育や習い事に関することって、夫婦間で揉める大きな原因のひとつだと思いませんか?
我が家は普段揉めごと自体がほとんど起こらないのですが、子供の教育についてだけは何度か白熱した議論になったことがあります。皆さんのお宅ではどうでしょうか?
今回は子供の教育で夫婦で揉めないためにしておくべき3つのことをご紹介したいと思います。
目次
1. 夫婦間で「子育てビジョンの共有」をしておこう

夫婦間に限らず、人間関係のもめ事はほとんどの場合
「方向性の違い」ですよね。
あるときは「サッカーさせたい夫 VS スイミングに行かせたい妻」だったり、またあるときは「小学校受験させたい妻 VS 私学受験は本人の意思に任せたい夫」とか。
どちらが正しいとか間違っているとかではないのになぜか揉めてしまいがち。
これは、それぞれが子供に期待することやその優先順位が違っているからなんですよね。特に我が子への期待とお金、その両方ともが絡む問題だからこそお互いについつい熱くなってしまうのではないでしょうか。
子供のために惜しみなく教育資金を投入してあげたいというのが親心。ですが、現実にそれをしてしまうと自分たちの老後の蓄えはその分目減りしてしまいます。常に子供の教育資金と自分たちの老後資金との綱引きなわけです。この綱の引き具合を夫婦間で共有しておくことが揉めない秘訣です。
「何にいくら投入するのか」
この2つをしっかり夫婦で話し合って教育ビジョンを共有しておきましょう。
2. ライフプランから概算を出しておこう

みなさんは「ライフプラン」について夫婦間で話し合ったことがありますか?
先ほど「教育資金と老後の蓄えは常に綱引き状態だ」とお伝えしました。
家賃や住宅ローンの住宅費・子供の教育・老後の資金この3つは支出の三大柱ではないでしょうか。そのうち家賃や住宅ローンは固定費ですから大きく変動はないもののとすると、残りのお金を教育資金と老後資金で分け合うわけです。今あるお金やこれから見込める収入を子供に使い切ってしまうわけにはいかないですよね。
もしもまだライフプランについて考えたことがないという方はまずここから始めてみましょう。ざっくりでもひとまずOKです。ライフプランができたら、いつどのくらいのお金が必要か、そして資金の調達はどのようにするのかをざっくりでもいいので落とし込んでいきます。
そうやって老後資金や教育資金にそれぞれいくらずつ使えるのかを算出していくと、自ずと子供の教育に「今」かけられる金額も見えてきます。余裕があるのならファイナンシャルプランナーさんに相談するなどプロの力を借りるのも専門的なアドバイスも聞けてさらにいいと思います。
子供にだいたいいくらくらい使えるのかが把握できていると、「気持ちが先走ってコスト度外視であれもこれも習い事をさせたい妻 VS 冷静に支出のバランスを考慮し、却下する夫」などとといった行き違いも起きにくくなるのではないでしょうか。
3. 教育資金の入り口と出口を決めておこう

子供に投入できる金額が把握できたら、あとはその資金をどこから調達するかです。
資金の入り口とその額、見通しを事前に夫婦間で話し合って明確にしておきましょう。
我が家では児童手当や家族手当など、子供ができたことによっていただけるお金は全て将来の教育資金として専用口座に残しています。それ以外に毎月の給料から教育資金用途に財形貯蓄をしています。これで中学以降にかかるであろう最低限の教育資金を準備しておく計画です。
我が子はまだ小学生なので先々どうなるのかはわかりません。思いがけず勉強の大好きな子になるかもしれませんし、あるいはその逆かもしれません。もし私たちの計画以上に教育資金が必要になった時には、利用目的を決めていない貯蓄用口座から補てんするということを話しあって決めています。
入ってくるお金をどう振り分けて管理しておくのか、出すときはどこから出すのか。これをはっきりさせておくだけでもお互いに不満や不安が解消されますから、言い争いに発展しにくいのです。
子供のことを大切に思うからこそ、ついつい熱くなってしまう我が子の教育とお金の問題。自分の理想像や子供への期待に振りまわされて感情的になってしまわないためにも、夫婦で現実的なラインの見定めと身の丈に合った教育資金の使い方をすり合わせておくことが揉めない秘訣ですし、健全な家計管理につながるのではないかと思うのです。(執筆者:山内 理恵)