公務員の配偶者控除が見直しの対象になっていますね。
主婦や働く女性の方々の中での関心事の一つが「130万円の壁」です。少子高齢化が進む中、老後資金のよりどころは公的年金なのですが、自分自身の少しの工夫次第で将来受け取れる年金額も変わります。
特に主婦の間では働く際に、130万円を超えて働くのが良いのか、130万円以内で抑えた方が良いのかが迷うところですね…。130万円を超えてしまうと夫の扶養から外れる為、社会保険料を自分で払わなければならなくなる。
先日、女性のクライアント様からこんな相談がありました。
以前は正社員として勤めていた彼女。当時の年収は約140万円。現在は年収約125万円。見た目の年収は減っているが、夫の扶養に入っているため、以前と比べて実際の手取り額は5万円上がったそうです。
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これがまさしく「130万円の壁」と言う事になります。
しかし、将来受け取るであろう老齢年金を考えた場合、必ずしも「130万円以内」にした方が得とは限りません。
130万円の壁を越えて働くと、65歳以降の年金は扶養のまま老齢年金だけを受け取るのに比べて、78,000円程増えるのです。
140万円のままでいた場合、手取り減5万円の10年分=50万円
これを毎年の増加年金で割ると6.4年。
つまり、65歳から6.4年以上生きれば、年金増額額が手取りを超えてくることになる。
厚労省の65歳からの女性の平均余命は24年にもなりますので、そう考えると計算上は130万円の壁を越えて働いた方が有利ですね! 厚生年金に加入できれば障害年金も入るのでこの方が有利に働くことも多いかもしれません。
これらの事もよく考えてから将来の計画を立てたいですね!
ただやみくもに130万円の壁を意識して収入をセーブしたおかげで、将来受け取れるであろう年金も、あまりもらえなかった…という事が無いようにしたいですね。
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2. 収入を130万円以内にセーブした場合の受け取り予想額を計算
3. 今よりもう少し頑張った場合の年金受け取り予想額を計算してみる
4. それぞれかかる税金を計算
こんな感じでやってみたらいかがでしょうか?(執筆者:大塚 巌也)