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この年末・年始には旅行される方も多いのではないでしょうか?
各自治体が実施している「ふるさと割」あるいは「ふるさと旅行券」(クーポン)は宿泊代が最大半額になりますので、とてもおトクな制度です。都道府県によりますが、1月末又は2月末までの宿泊に利用でき、年末年始・休前日でも使えるのでありがたいです。
クーポンの発行開始からだいぶ経っていますので、今保有していない人にはもうチャンスがないのか?
そんなことはありません。「とにかく明るい安村」さんなら
と言ってくれるでしょう。
クーポンにはネット上で使える「電子クーポン」と「紙のクーポン」があります。(そのほか、JTBなど実店舗の旅行代理店の枠もありますが、ここでは割愛します。)
目次
電子クーポンについて
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電子クーポンの入手方法
電子クーポンは、楽天トラベル、じゃらん、るるぶトラベル、Yahoo!トラベルなどの宿泊予約サイトで入手できます。発行のタイミングは都道府県や宿泊サイトによって異なります。
次回の電子クーポン配布スケジュールの一部をご紹介します。
発行予定が書いてなくてもあきらめずに。各サイトとも情報の更新が当日まで追いついていないこともあり、間違った情報が記載されていることもあります。あきらめずにさまざまなソースから情報を入手することが大切です。
電子クーポンの確保
知名度が上がってきたことと、先着順なので最近では数分で確保できなくなることもあります。楽天などは10:00から、じゃらんは10:10から開始します。まず楽天などで試し、確保できなかったら10:10にじゃらんで試すこともできます。この時間帯はサラリーマンなどは難しいと思うので、その時刻に手が空いている人に頼みましょう。
また、サイトによって配布数も異なるので枠の多いサイトが狙い目です。
予約の確定
楽天やじゃらんでは、クーポンを先に確保してから宿の予約をしますが、クーポンが確保できても宿の予約が完了するまでは、安心できません。クーポンは枠の数より少し多めに仮配布されるようになっており、宿の予約を確定する前に他の人が利用して枠が埋まってしまう場合もあるからです。
るるぶの場合は、宿の予約時に都道府県別、金額別に共通のクーポン番号を入力する仕組みですが、予約が完了するまではクーポンが使えるようにならないのは同じです。
こんなことも
開始時刻にネットにつながっていても、競争が激しいサイトでは慣れていないと予約の完了にまでは至りません。
先日体験したのは、クーポンを獲得して予約をすすめ、最終確認をじっくりやったのち「予約の確定」ボタンをおしたところ、「利用できるクーポンはありません」と表示されてしまったことです。
最終確認画面に移行するまでのわずかな時間に枠が埋まってしまったのです。ですので手際よく予約する必要があります。
紙のクーポン
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こちらは、先着順ではなく抽選の場合が多いのですが、
すでに各自治体とも発行を終えてしまっている場合が多いです。追加で発行する可能性もなくはないので、こまめに各サイトをチェックすればいいことがあるかもしれません。
ちなみに宿泊のクーポン以外に、「遊び・体験」のクーポンなどもあります。「神奈川 ふるさと割」などと検索すると各自治体の特設サイトが出てきますでの確認しましょう。
また、過去に発行されたクーポンはネットオークションで出回っています。定価よりは高いですが、それでも1万円分の宿泊券が7000円くらいで買えることも多いので(品薄の自治体の場合はもっと高いですが)、やはりお得です。
電子クーポンと紙クーポンの違い
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使わないリスク
電子クーポンは取得にお金はかかりませんが、紙クーポンは前払いです。旅行の予定が変更になった場合など、使い切れなかった場合のデメリットは大きいです。一方で宿泊金額の端数に対してより割引率高く使えるのは紙のクーポンです。
実質割引率
例えば群馬県で25,000円の宿泊代+5,000円の飲食代・お土産代を払う場合。電子クーポンを使って予約の場合は20,000円以上の宿泊に使えるクーポンを使用することになりますので、10,000円の割引になります。
群馬県のふるさと割りは飲食代にも使えますが、電子クーポンを使用した予約では、実質的に宿泊代のみにしか使えません。
一方で紙クーポンの場合、額面5,000円単位での販売なので6枚、30,000円分使用できます。販売価格は1枚2,500円なので、15,000円の割引になります。
宿での取扱いの有無 プランの有無
電子クーポンが使用できる宿では、ほぼどこでも紙のクーポンが使用できます。楽天トラベルやじゃらんなどの宿泊予約サイトに掲載していない宿もあり、その場合は紙のクーポンだけになります。
一方で、電子クーポンの扱いがある宿でも、すべての宿泊プランにクーポンが対応していない場合もあります。例えば単価の高い宿泊プランのみでしか、電子クーポンが使えないようになっている宿もあります。
単価の安いプランでクーポンを適用したい場合は、まずは普通に予約して(ネットでも電話でも)、支払いの際に紙クーポンを使用すれば割引適用になります。
以上のように、いろいろ注意も必要ですがオトク度が非常に高いのがこの制度です。うまく活用して楽しい旅をしましょう。(執筆者:日比野 岳)