年末になると何かと気ぜわしくなりますが、そんな消費者心理を突くかのように詐欺事件も多くなってきます。
クレジットカードユーザーにとって特に気を付けたいのは、「フィッシング詐欺」です。
フィッシング詐欺とは?
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フィッシング詐欺という名前を聞くと、魚釣りと関係しているのかと思いますが、その通りです。もともとは偽装メールを使って被害者を釣り上げる「fishing」から派生して「phising」の造語ができました。
フィッシング詐欺の典型的な手口は、銀行やクレジットカード会社を装ったメールがあります。そのメールは「パソワード変更のお願い」、「暗証番号確認」との名目で送られてきて、メール内に記載されているサイトにアクセスをして指示に従って入力をすると、情報が盗み取られるという手口です。
また、銀行やクレジットカード会社以外にも、「高額当選」のタイトルで送られてくるメールもあり、この場合には受け取りに口座番号やカード番号、暗証番号が必要とのことで、入力してしまうとやはり情報を盗まれてしまいます。
フィッシング詐欺に引っかからないためには
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フィッシング詐欺に引っかからないためには、
パスワードや暗証番号の入力を求めるメールは、完全に無視を決め込むことです。
銀行やクレジットカード会社は、重要事項であるパスワードや暗証番号に関することをメールでは絶対に配信しません。「それでもやはり気になる」という方も、送られたメール経由でアクセスや問い合わせをしてはいけません。リンク先をクリックすると、巧妙に作られた偽サイトにつながるからです。
googleなどの検索サイトで該当する金融機関を検索してアクセスして、そこから問い合わせをするのが確実です。
それでもフィッシング詐欺に引っかかる恐れがあるのであれば、URLの先頭にある「http://」に注目です。個人情報を入力する画面で、本物のサイトではセキュリティレベルの高さを表す「https://」と表示されますが、偽サイトは「http://」のままの表示です。
以上に留意して、フィッシング詐欺には引っかからないようにしましょう。(執筆者:角野 達仁)