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今年も我が家に届きました。団信(団体信用生命保険)更新のお知らせ。
面倒なのがイヤだと思い当初からクレジット払いにしていたので、何も手続きをしなければ自動的に更新されるとのことでした。金額は年払いで4万9500円。
目次
30歳代の保険料が5万円?!
いやいや、高すぎるでしょう!
だって、私の夫は30歳代前半。我が家のローン(フラット35)の残高は2000万円もありません。
テレビCMを見ていると、30歳男性の保険料は、保険金1000万円につき千何百円だったはず。いくらなんでも高すぎるでしょう。
ぼったくられている予感につき動かされ、私は調べたのです。
フラット35の団信保険料は、どの年齢でも同じ金額
ということで、まずはフラット35の団信(「機構団信」とよばれます)について調べます。
シミュレーションページがあるので、そこではじめにローンの返済期間を入力。続いて、金額と金利を入力します。これだけ。簡単ですね。
って、おかしい!
なぜ年齢を入力する欄が無いのか。だって死亡保険でしょう。死亡する可能性は年齢によって全然違います。年齢を重ねるにつれて保険料が上昇するのは常識。つまり、団信はとっても非常識!
団信にはない「非喫煙優良体」
何歳でも保険料が変わらない、ザ・非常識「団信」。今回はそのパフォーマンスの低さを、あえて団信に不利な条件で比較することで、明るみにしようと思います。
団信は契約者(被保険者)が年齢を含めどんな状態でも同じ保険料ですが、保険商品の中には健康割引が効くものもあります。
ということで、今回の団信の対戦相手はチューリッヒ生命の「定期保険プレミアム 保険期間10年 非喫煙優良体型」です。
「非喫煙優良体」、つまり健康なためもっとも死亡する確率が低いと考えられる条件です。非常識な団信には、このような設定はありません。
若年なら定期保険が圧勝! 団信は中年以降で追い上げる
団信は3000万円を借り入れた場合の初年度保険料、定期保険は保険金額3000万円の年払い保険料で比較しました。
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表のとおり、30歳なら定期保険が圧勝ですね! 40歳時点でもまだまだ有利。
しかし、非喫煙優良体でも50歳になると団信が逆転します。中高年には団信が有利ということですね。
しかし、ローンの返済が進むとともに必要保障額は徐々に減りますから、やはり加入時期が早ければ、トータルで団信は不利です。
結局、収入保障型定期保険を選択
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結局我が家は、保険期間(=残返済期間)も短く、夫が40歳代のうちに完済できそうだったので、団信の更新をやめて別の保険に加入しました。
収入保障型定期保険にしたので、ローン完済までの総支払保険料はほぼ同額ながら、2倍以上の保障を得ることができました。
収入保障型定期保険とは、被保険者に万一の時には契約満了まで毎月年金が支払われるというものです。年金額をローンの毎月返済額以上に設定しておけば、万が一の時にも返済に追われることはありません。
フラット35の団信に入らない(脱退する)という選択。住宅ローンの契約者が若くて健康なら、一考の価値ありです!(執筆者:徳田 仁美)