3月は年度末に向けて、引越しシーズンもピークになり、皆さんの中でも引越しを考えている方がいらっしゃると思います。
そこで優良賃貸物件は、どのようにして手に入れるか見ていきましょう。

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3月は優良物件が品薄になる
この期に引っ越そうとする方は、新卒者が就職するため単身で住む為、また企業内での移動など理由はさまざまありますが、問題はこの期に重なり優良物件が品薄となるということです。
就業地の多い都心沿線上の通勤圏内の便利なところは集中する傾向にあり、優良物件の争奪も激化します。
この期を除く通年のような賃貸物件の借り方の手順を踏んでいては、まず優良物件は押さえられないでしょう。
借りる手順を省く
そこで賃貸物件の借りる手順を省くことにより、押さえられる可能性がグッと上がります。
まず、引越しの退去通告は、1か月前が原則です。
例えば3月20日に引越しをしようとする居住者は2月20日までに退去通告をしていると考えるなら、その不動産業者は、2月20日過ぎに募集を始めますが、実際その部屋が空くのは3月20日なので、それ以降貸せる準備に取りかかります。
この場合、通常であれば内見をして、気に入ったら、申込みをする流れとなりますが、繁忙期にその手順を踏んでいては、まず優良物件は間に合いません。
そこでこのケースであれば、2月20日過ぎにこの募集広告を見たとすれば、まずその借りたい物件所在地に出向き、外から大体の間取りやエントランス状況、近隣チェックなどをして、概ねイメージ通りであれば、内見を待たずして、申込みを入れることで、手に入る可能性が飛躍的に上がります。
あとは、申込みの審査(数日)が通れば、無事手に入る運びとなります。
また、マンションであれば、ネットで画像検索をすることにより、その内装写真がいくつも出てくる場合が多いので、判断材料としてはさらに上がります。
しかし、先行申込みが出来ないケースもあります。
元付業者が貸主の場合
通常不動産業者といっても客付業者と元付業者がいます。
客付業者とは、その借りたい物件を直接案内してくれる業者で、いわば借主側にいます。元付業者とは、その逆で貸主側にいる業者が一般的ですが、たまに元付業者が貸主であるケースがあります。
この場合だと、ただの仲介ではなく、借り手と貸し手の関係になるため、慎重になり借り手を選別し始めます。
こうなると、先行申込みなど受け入れることもなく、借り手を吟味した後、ファイナンスなどの条件の良い借り手に軍配が上がるケースがよく見られます。
優良物件を手に入れるために

いずれにしても、3月は民族大移動のシーズン真っ只中となります。優良物件をどうしても手に入れたい方は、内見を待たずして、先物を押さえるのも一つの手段です。
ぜひ、複数の不動産業者に当たって、対応が良く借り手の立場になってくれる不動産業者に依頼をして、優良物件を手に入れて頂ければ幸いです。(執筆者:長坂 保)