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一目惚れした一軒家を購入
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春の気配を感じて、「家を買ったのも春先だったなぁ。あれから10年経ったんだ」と思った。当時、我が家は北海道に住んでいた。用事で上京した際に、たまたま見つけた吉祥寺にある築20年(当時)の中古の一軒家。
一目惚れをし、内覧させてもらった15分で購入を決定。私ひとりで決めたので、夫が物件を見たのは、売買契約と住宅ローンの実行が終わってからだ。「君がいいなら、いいよ」と、賛同してくれた夫の太っ腹ぶりに今でも感謝している。
「借り換え」で「住宅ローン見直し」デビュー
恋に落ちたように家を購入したので、当初組めた住宅ローンは35年固定で3.35%。当時の相場から考えても、少々割高だ。
でも「住宅ローンが借りられて、良かった」くらいにか思っていなかった。あの時の私には「有利な住宅ローンを組む」とか「賢くローンを返済する」とか、そういった発想はなかった。
だから住宅ローンの借り換えをしたのも、たまたま。
買い物帰りに住宅ローン借り換えの看板が目について、時間があったのでフラっと銀行に立ち寄った。試算してもらったら、「今よりも金利が安くなるみたい」。
そんな軽いノリで借り換えをしたのが、私の「住宅ローンの見直し」のコト始めである。
「繰り上げ返済」と「金利交渉」も経験
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住宅ローンの見直し方法は、大きくわけて以下の3つがある。
毎月の返済の他に、貯金など、まとまったお金ができたときに先々の返済を任意で返す方法
借り換え:
新たに別の金融機関でローンを組み、それを原資に元のローンを一括で返済する方法
金利交渉:
ローンを組んでいる銀行に当初約束した金利より、優遇をしてもらえないか交渉してみる方法
この10年間で、住宅ローンの見直し方法3つ全て経験した。
今、最初に組んだローン返済予定表と、現在のローン返済予定表の「2016年3月末現在の残高」を比較してみたら、2,246万8,979円の差額があった。
つまり、10年間で住宅ローンを約2,000万円圧縮した計算になる。さらに。今の住宅ローンの金利は完済まで固定1%で、当初の1/3以下だ。
その間、私が起こしたアクションは6回。(借り換え1回、繰り上げ返済4回、金利交渉1回)。
「住宅ローンの見直し」をする人は意外と少ない
住宅ローンの取材で、あるファイナンシャルプランナーさんがこんなふうに言っていた。
住宅ローンが月額3,000円安くなる。う~ん、大変ビミョーな数字だ。
住宅ローンの借り換えという「面倒くさそうな山」を前にして、月額3,000円という金額で心動く人の方が少ないのでは?
でも、月額3,000円も、仮に30年間積もったとしたら108万円になる。そういう計算ができるようになると、「ちょっと(かなり?)面倒だけれど、住宅ローンの見直しをしよう」という方向に気持ちが傾く。
長くなったので、一旦切ります。次回は、「家計簿より優先される、「心臓部の書類」って?~主婦の金バナ(11)」(執筆者:楢戸 ひかる)
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