株の売買や投資情報を探すのも、最近はインターネットメディアなどデジタル情報が中心という方が多いのではないでしょうか?
もちろん、これはこれで便利ではありますが、多くの人が無料で手に入る情報だけでは、価値を生み出す可能性は低くなってしまいます。
それよりも、情報の中からどれが本当に使える情報なのか精査したり、自分で探し出した小さな発見やアイデアのほうが、もっと大きな価値を生み出します。
私もデジタルなツールは使いますが、投資のアイデアや発見、投資判断を最終的に決める重要な部分は会社四季報や売買ノートなどのアナログツールを優先しています。
そのほうが、自分の手と同時に頭を動かせるため、思考しながら、より正確な判断が下せるのです。
売買ノートを作ってみる
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特に売買判断に関しては、「
売買ノート」がすごく役に立っています。
個別株ごとに、その株を購入した理由や、買いの株価など記入していますし、保有中も四半期ごとに業績発表の内容やIRニュースの中から気になる内容も書き写しています。
これを読み返すことで、どんな時でも運用方針や売買に迷いがなくなるのです。
私が「売買ノート」に書き込んでいる内容ですが、
「株を購入、売却した理由」
「好、悪材料」
主に3点を個別株ごとに書きます。
会社四季報予想は3か月ごとに最新号が発売され、業績予想が変化するため、毎号購入しています。
決算短信は3か月ごとに上場企業が業績の進捗状況を発表するものです。
これを定期的にチェックして、
利益は増えているか?
など確認していきます。
同時に、業績に関する好、悪材料があった場合、ノートに書き留めて、運用方針を再確認します。
好材料は具体的に、業績の上方修正、増配、株式分割、株主優待の新設や拡充などです。
悪材料は下方修正や減配ですね。
株を購入、売却した理由を書くことは、運用方針をぶれなくすることと、それを継続するというメリットがあります。
マーケットは常に動いており、時にはダイナミックに動いて、心理を揺さぶられますが、初心を思い出すことで売買への迷いが減ったり、急落時でも狼狽売りをして後悔することもなくなるでしょう。
さらに、儲かった売買だけではなく、損をした記憶も残るため、今後同じ失敗をしなくなるというメリットもあります。
投資の損に関しては、それを忘れてしまっても、良い結果につながることはありません。
損をした理由、何が間違っていたのかを分析するためにも損をした取引の原因を必ず振り返るようにしましょう。
それが出来るツールとして、「売買ノート」はお薦めです。
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有望株探しにはスマホも
その一方、有望株探しには、スマホも活躍します。
外出先や出張先で、流行っているお店、行列が出来ている店は、そこが上場企業なのか調べるようにしています。
家に帰ってからだと忘れている場合が多いので、写真に撮ったりしています。
その他、ふとした時に思いついたことなどは、スマホのメモ帳に書き込んだりします。(執筆者:坂本 彰)