株投資の一つの手法は配当狙いの投資術ですが、その場合、配当利回りが高い銘柄を狙うのは言うまでもありません。
そこで、現時点での東証1部配当利回りランキングをご紹介します。
東証1部に限定したランキングですので、長期間保有する上で安心感のある銘柄が勢揃いです。
今後の株投資の参考にしてください。
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目次
東証1部配当利回りランキング30 【2016年4月版】
では、配当利回りランキング表を見てみましょう。
現時点でのBEST30銘柄は以下の通りです。
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各業種から高配当銘柄として30社が名を連ねています。
ご存知だと思いますが、念のため配当利回りの計算方法を確認です。
この計算式で利回りを計算することができますが、高配当利回りの目安は3%以上です。
今回紹介した30銘柄はすべて4%以上ですから、堂々たる高配当利回り銘柄であることに間違いありません。
株を長期保有し配当金による収益を狙うなら、以上のランキング表に常にランクインする銘柄を優先候補として選択するのが一つのセオリーになります。
しかし、東証1部に上場しているという理由だけで、毎期ごとの配当金が確約されているわけではありません。
どんな銘柄でも会社経営が不振または赤字に陥れば、配当廃止になる可能性があります。
だからと言って、あまりにも高い理想を追い求めると株投資自体ができなくなります。
投資には元本保証はなく、一定のリスクが常に存在するからです。
そこで、配当狙いの銘柄選別において、東証1部上場という基準の他に2つの条件を設定し銘柄選択をすることをおすすめします。
配当銘柄選別の基準3つ
配当狙いで銘柄を選別する際に、以下3つの条件を設定してみましょう。
2.自己資本比率40%以上
3.直近10年間減配をしていない企業
自己資本とは、文字通り自社の資金のことで返済義務のないお金をさしています。
自己資本比率は…
…このように自己資本比率を計算することができます。(※総資本は自己資本と他人資本を足した数)
一般的に、この比率が40%以上だと経営破たんに陥りにくい会社と言われています。
四季報を見れば自己資本比率が必ず掲載されていますので、銘柄選別時に確認してみてください。
また、直近10年間減配をしていない企業を選択することも重要項目です。
2008年の世界金融危機を含めた過去10年間に渡り、配当金という形での株主還元を重視している会社ならば、今後の配当継続を期待できるというわけです。
以上3つの条件に基づいて最適の銘柄を選択してみましょう。
イチオシ銘柄はキャノン(7751)
では、上記ランキング30銘柄の中で、東証1部上場という条件に加え、自己資本比率40%以上で直近10年間減配をしていないのはどの銘柄でしょうか?
お気付きかもしれませんが、黄色でマーキングしてある第24位のキャノン(7751)です。(正式名称はキヤノン)
2016年3月版の四季報によると、キャノンの自己資本比率は67.0%となっています。
現在、年間配当金が150円となっていますが、業績次第では160円までの増配が予想されています。
配当狙いで株投資するなら、キャノンが狙い目です。いかがでしょうか。
東証1部配当利回りランキング30 【2016年4月版】まとめ
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配当狙いで株投資をするなら、以下の3条件を基準に銘柄選別することを推奨します。
2.自己資本比率40%以上
3.直近10年間減配をしていない企業
この条件を満たした銘柄で、かつ配当利回りランキング30にランクインしている狙い目の銘柄はキャノン(7751)でした。
それでは、また。(執筆者:堀 聖人)