目次
自分の老後の生活について

自分の老後をどこで過ごすのか? 誰でも気になりますよね。
1人になった時、1人でいることが不安だから、施設に入りたいと思う方もいらっしゃるでしょう。1人暮らしが長い方はできるだけ、1人で暮らしたいと思われるでしょう。
どちらの選択もご本人らしい生活を送れるのではあれば、すべて正解だと思います。
施設に入りたいと言っても、お金がたくさんかかれば、できるだけ、家で快適に暮らしたいと思われるのではないですか?
在宅で生活をしたいと思っても、助けてもらうことが増えてきたとき、介護保険のサービスを受けるのに、どれくらい費用がかかるのか心配ですよね。
そこで、一般的に何にどれくらいの費用がかかるのかをご紹介いたします。
介護保険の認定とサービスについて
介護保険の認定を受けると自立、要支援1~2、要介護1~5に分類されます。
この介護度によって、介護サービスを受けられる限度額が決まっています。
2015年4月現在
1単位は10円が基本ですが、サービスや地域により11.4まで幅があります。
以下は10円で計算しています。
限度額(月額):5,003単位
1か月あたりの利用限度額;5万30円
【要支援2】
限度額(月額):1万473単位
1か月あたりの利用限度額;10万4,730円
【要介護1】
限度額(月額):1万6,692単位
1か月あたりの利用限度額;16万6,920円
【要介護2】
限度額(月額):1万9,616単位
1か月あたりの利用限度額;19万6,160円
【要介護3】
限度額(月額):2万6,931単位
1か月あたりの利用限度額;26万9,310円
【要介護4】
限度額(月額):3万806単位
1か月あたりの利用限度額;30万8,060円
【要介護5】
限度額(月額):3万6,065単位
1か月あたりの利用限度額;36万650円
この単位数(金額)分を1~2割の自己負担で利用ができるということです。
サービスの単位数について

では、どんなサービスがどれくらいの単位数(金額)なのか見ていきましょう。
要支援の方は1回利用についてでは、1か月単位の単位数(金額)になります。
自己負担額が1割であれば、例えば、週1回、予防訪問介護(ヘルパー)を利用した場合、1か月あたり 1,226単位です。金額にすると1,300円程度になります。
月により、曜日が変わるので、4回の時と5回の時がありますよね。月に4回でも5回でも同じ、1,226単位ということになります。
都合で月に1回しか利用しなくても、同じ金額になるのです。週2回利用した場合は2,452単位で、2,600円程度になります。
【要支援1】の方で週1回、予防通所介護(デイサービス)を利用した場合、1か月あたり、1,647単位です。金額にすると、1,800円程度です。
これも、予防訪問介護と同様で、月あたりの金額になりますので、1回利用しようが5回利用しようが金額は同じです。
【要支援2】の方では、1か月あたり、3,377単位です。金額にすると、3,500円程度です。
回数については、週1~2回利用が可能です。(回数については、施設に確認が必要です。)
デイサービスのサービスについて
デイサービスについては、介護保険の中にも個別にリハビリをしたりサービスを提供するにあたり、いろいろと加算項目があり、実際にはもう少し、単位数は高くなります。
また、介護保険外で、食事代やレクレーション代として実費がかかってきます。
食事代は500~800円程度のところが多いです。レクレーション代は100円程度です。
実際に具体的な例をみてみましょう。
例【要支援2】一人暮らし、入浴に不安がある、腰が痛くて掃除ができない。
この方が、予防訪問介護を週1回、予防通所介護を週2回利用すると、だいたい、
合計9,700円 1万円近くかかりますね。
要介護の方について
要介護の方については、1回にいくらという形になります。
訪問介護については、身体介護、文字どおり身体にかかわる内容のことです。お風呂の介助や通院の際の歩行介助、排泄の介助、食事の介助がこれにあたります。
生活援助は、家事全般についてです。掃除、洗濯、買物、調理です。この生活援助についてはいろいろと制限があります。
掃除については、家族と同居されている場合などは、利用者さん本人の自室は掃除してもらえますが、家族との共同部分について(例えば、浴室、トイレ、廊下など)はできないことが多いです。
又、1人暮らしの方についても、窓ガラスを拭く、年末の大掃除をすることはできないことになっています。
買物についても制限があり、お酒などの嗜好品はヘルパーさんに頼むことはできません。日常的に必要なものだけになります。
例えば、買物ついでにTSUTAYAにDVDを返してきてということも原則できません。
あと、身体生活として、身体と生活が一緒になっているものもあります。
例えば、入浴介助後に浴室や洗濯をするといったものです。
要介護の方の費用について
では、実際にどれくらいの金額でしてもらえるのかということですが、時間によって単位数が決められています。
生活援助20分以上40分未満の場合は、183単位。大体200円弱です。
生活援助40分以上は、225単位。大体250円弱です。
生活援助40分以上は同じ、225単位なので、事業所によりますが、たいていは1時間程度できる内容で契約されることが多いです。
1時間半くらいかかる内容については、訪問回数を増やして対応されています。例えば、週2回、生活援助を利用したらとしたら、1か月あたり、2,000円程度かかるということです。
身体介護は
20分以上30分未満 245単位 260円程度です。
30分以上1時間未満 388単位 400円程度です。
1時間以上1時間30分未満 564単位 580円程度です。
以降は30分増すごとに+80単位増えていきます。
例えば、入浴介助に週2回、1時間未満を利用した場合、1か月あたり、3,200円程度になります。
身体生活については、身体の時間と生活の時間により、変わりますので、利用する際に確認してください。
それ以外に初回加算や緊急時に訪問した際に、緊急時加算など、加算されることや、介護福祉士が多い事業所は1回の単位数が多くなります。
ですので、利用される際には確認してください。
では、順番にどんなサービスがあり、どれくらいかかるのかみていきましょう。
訪問入浴
自宅に浴槽を持ち込んで、ベッドの横で入浴介助をしてくれるサービスです。介護度が高い方で通所系のサービスが利用できない方などが利用されています。
こちらも1回いくらになり、1,259単位 1,400円程度です。週1回利用したら、1か月あたり9,600円程度かかります。
訪問リハビリテーション
理学療法士、作業路療法士が自宅へ訪問し、リハビリテーションをうけられるサービスです。
1回につき307単位 320円程度です。
この訪問リハビリテーションは地域によりますが、事業所が少なく、訪問看護ステーションから理学療法士により、リハビリを受けているケースが多いです。
居宅療養管理指導
医師、薬剤、歯科医師、管理栄養士、看護職員が自宅に訪問し、療養上の指導、病状管理をしてもらえるサービスです。
簡単に言うと往診です。1回につき、503単位 520円です。月に2回まで利用できます。月に1040円程度かかります。
福祉用具貸与
ベッド、車椅子、歩行器、スロープなどをレンタルできるサービスです。ベッドは介護用のベッドでマトレスやベッド柵をつけて、1,000~1,500円程度でレンタルできます。車椅子は安いところで350円からレンタルできます。
電動車いすもレンタルできます。1,800~2,500円程度です。歩行器は病院で使用しているタイプもありますし、バギータイプもあります。300円程度でレンタルできます。歩行杖もレンタルができます。150円程度です。

介護度によって、単位数がかわるサービス
通所介護(デイサービス)
たいてい、デイサービスの利用時間は5時間以上7時間未満が多いので、それを紹介します。
要介護2 757単位 780円程度
要介護3 874単位 900円程度
要介護4 990単位 1,050円程度
要介護5 1,107単位 1,300円程度
これに、いろいろと加算が含まれます。
予防通所介護と同様で、食事代とレクレーション費もかかります。
だいたい、1回2,000円~2,500円程度になります。週2回利用したら、1か月あたり2万円弱になります。
また、この通所介護は、施設の規模によっても多少金額が異なりますので、利用の際にはご確認ください。
通所リハビリテーション(デイケア)
通所介護と同様ですが、リハビリを目的とした施設です。
理学療法士、作業療法士がおられ、専門的なリハビリを受けることができます。
言語療法士がおられ、嚥下訓練を受けることができる施設もあります。
6時間以上8時間未満の場合を紹介します。
要介護2 875単位 900円程度
要介護3 1,022単位 1,200円程度
要介護4 1,173単位 1,300円程度
要介護5 1,321単位 1,500円程度
通所介護同様、いろいろと加算が含まれ、食事代、レクレーション費も含まれます。
通所介護に比べると1回に500円程度高くなります。
ショートステイ
これは、施設に宿泊して、施設内で介護を受けるサービスです。
介護されている家族の介護の負担の軽減や都合などで利用されます。
利用できる施設は介護老人福祉施設、介護老人保健施設です。
介護老人福祉施設と介護老人保健施設でも、多少金額が違いますが、だいたい、デイサービスやデイケアを受ける時と同じくらいと思っていただいていいです。
介護サービスの内容はこれくらいです。
入所と在宅生活との差はどのくらい?
では、施設へ入所するのと在宅で生活するのと、どれくらい差があるのかを考えていきましょう。
施設に入所しなければならない状況ということを考えると、例えば【要介護5】の方で、排泄はおむつ、食事は見守り必要であるが、自力で摂取できる。
入浴、更衣等介助が必要。
この方が自宅で生活するとしたら、介護サービスを最大限に利用するとしても、1割負担の方なら、3万6,065円で利用できます。
これに食材費や日用品や光熱費、家賃等がプラスになります。
それでも節約すれば、15万円にはなりません。やはり、在宅で生活するのが施設に比べ、断然に安くすみます。しかも、住み慣れた場所で生活ができるのです。
最後に

私の個人的な意見を書かせてもらうとしたら、1人で心配だからと家族が施設入所を希望されることは多いです。
しかし、施設だからといって、誰も気づかずに亡くなる方も実際にはおられます。明日のことは誰にもわからないのです。
それは、高齢者であっても、若い世代でも変わりはないと思います。
例えば、家族がずっと介護していても、買物に行っている間に、急に急死されるケースもあると思います。
ご本人が自宅で生活したいと言われるのであれば、ご本人の意向を大事にし、ご家族がサポートできること、介護サービスを受けることで、在宅生活が継続できるかどうかを十分に検討していただけたらと思います。
どんなに高額で素晴らしい施設と言っても、施設は施設です。住み慣れた自宅に敵うものはないと思います。
自分達も行く道です。ご本人の気持ちを一番に考えてほしいと願います。(執筆者:天海 文香)