介護施設の中には、いろんな施設があります。もし老後に、施設を考えているのではあれば、知っておいた方がいいでしょう。
施設には、いろんな特徴があります。自分に合った施設を選びたいですね。
目次
1. 介護施設の種類は?
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介護老人福祉施設
以前は特別養護老人ホームと呼ばれていた施設です。
入所の条件としては、要介護3以上。一度入所すると終身で入所できます。
空きが少なく、急に入所することは困難です。
部屋は4人部屋、個室があります。最近に建った施設では、個室だけのところが多いです。
介護老人保健施設
病院から在宅への橋渡し的な施設です。
主にリハビリを目的とした方が入所されます。そのため、利用できるのは入所後3~6か月と言われています。
最長でも1年程度で、在宅に戻れない場合は次の施設を探さないといけないというデメリットがあります。
申し込んで、最短2週間、2~3か月で入所はできます。
一旦入所すると、次の施設がなかなか見つからない等の理由から1年以上、入所されている方もおられます。
家族の訪問を重視される施設が多く、洗濯も家族でお願いする為、週2回程度、訪問してください。と言われることが多いので、家族の方の近くの施設を選ばれる方が便利かもしれません。
介護療養型医療施設
長期療養の必要な方を受け入れられる病院です。
胃瘻の管理やインシュリンの管理などは他の施設でも施設により、受け入れが可能ですが、常時吸引が必要など、医療行為を多く必要な状況でなおかつ治療の必要がない方が対象となります。
入院期間の制限はありませんが、病院によっては早期に退院を勧められることがあります。
第一選択として選ばれるとしたら、申し込みの際に確認されることをおすすめします。
有料老人ホーム
民間事業者が経営している老人ホームです。
規模はいろいろですが、50名までのところが多いです。即入居も可能です。
部屋は個室で、家具は自分で準備するところもあるし、ベッドとクローゼットは準備してあるところもあります。
比較的に狭いところが多いので、要介護5で寝たきりの座位がとれない方は機械浴がないところもあるので、施設見学は十分にされることをおすすめします。
生活保護受給者の方は入所できない施設もあります。
高齢者専用賃貸住宅
マンション1つの住居者がすべて高齢者というふうに理解していただいたらいいかと思います。
部屋の大きさは1DKから1Kくらいです。たまに夫婦で入居される方のために2Kのところもあります。
介護認定を受けていなくても、高齢者であれば入居できます。
2. 費用はどれくらいかかるのか?
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介護老人福祉施設
9~14万円です。
介護サービス費は要介護によって違います。介護度が高くなるほど金額は増えます。
従来型4人部屋の施設は9万円弱。
ユニットタイプの施設は14万円弱かかります。
介護老人保健施設
10~15万円です。
介護サービス費は要介護によって違います。介護度が高くなるほど金額は増えます。
それに食費やその他、リハビリを受けたり、栄養指導があったりとそれが加算されます。
部屋が従来の4人部屋の施設は10万円弱。
ユニットタイプで個室の施設は15万円弱になります。
介護療養型施設
10~15万円です。
介護療養型施設は今後廃止される予定です。
現在のところは2020年までは延長されています。
有料老人ホーム
これは民間事業者なので、施設によってさまざまです。
8万円程度で利用できるところもありますし、20万円以上のところもあります。
17~20万円程度の施設が多いです。
高齢者専用賃貸住宅
これも民間事業者なので、施設によってさまざまです。
賃貸住宅ですので、家賃として6~50万円です。
高齢者専用賃貸住宅のたいてい1階部分に介護事業所が入っていて、介護の必要な方に訪問介護や通所介護のサービスを受けることができます。
が、これは家賃とは別料金になりますので、家賃+介護サービス費がかかってきますので、どの程度介護が必要な状況なのかを考えて、施設に確認されることをおすすめします。(執筆者:天海 文香)