電気代を節約しようと思ったとき、どのようなアクションをとりますか?
たとえばある程度電気代を試算できるものがあります。
決まった電力で、どれくらいの時間動かすのか分かっている場合は、下記の公式がよく使われます。
しかし、ものによっては当てはまらないものもあります。家電では電子レンジが代表的でしょうか。
恥ずかしながら、わたしもワットモニターを購入した12年5月まで、このことに気づきませんでした。
「800Wで1分チンしよう!」という時は、800Wの消費電力で1分稼働させるというわけではありません。
この電子レンジは、消費電力が1.43kW、高周波出力800~150Wというスペックです。
となるでしょうか。
800Wの出力を生むために1.43kW消費するということは、630Wのエネルギー変換ロスがあるはずです。
庫内のライト、ターンテーブル、排気ファンなど、確かにプラスアルファの電力は必要なのはわかりますが、実際どれくらいなのでしょう……
……気になりますよね、電子レンジのリアルな電力消費量。
さらに電子レンジが自分で判断して調理するものなどは、ボタンを押すことくらいしかわかることはありません。
金額にすると小さなことかもしれませんが、節約を意識するならある程度かかる数字を把握するに越したことはないでしょう。
そこで日常的に使ういくつかの調理家電で、実際の消費電力と、その電気料金を計測してみました。

目次
消費電力や電気料金が測定できる「ワットモニター」
使用するのは「ワットモニター」もしくは「ワットチェッカー」という名称で流通している検電器です。
コンセントを挿すときにこの検電器を介して電源供給をすると、ワットモニターの液晶パネル上におおよその消費電力、Co2消費量、電気料金などを表示してくれるツールです。

※測定にはサンワサプライ株式会社TAP-TST8を使用しています。
※電気料金は事前に設定しておく必要があります。
※今回は私の支払っている電力会社の料金「22円」で設定しています。
電子レンジ
使用機種:パナソニック株式会社 家庭用オーブンレンジ NE-M266
ガラスボウルに水を200cc入れて、800Wで2分運転。

1分経過。1200W以上出力しています。

2分で0.87円。水は85度まで温まり、ガラスボウルはあつあつです。

精米機
使用機種:山本電気株式会社 ライスクリーナー MD-RC02
地味に贅沢ですが、私は籾の状態で冷蔵庫の野菜室に保管し、そのときの好みの状態まで15合ずつ家庭用精米機で精米しています。
今回は籾が粗い状態でしたので、通常よりも長く精米をかける必要がありました。3合×5回まわし、15合分の精米が終わった時点で積算の電気代は9円でした。

1回目の精米終了時の数字です。1.97円。あと4回作業を繰り返します。

3合×5回、15合分の精米が終わった時点で積算の電気代は9円でした。
無洗米加工ができる精米機もありますので、水不足時の対策や、炊飯の時短、家庭排水の配慮+水の節約としても有効です。毎日のことだから積もると大きいですよ。
炊飯器
使用機種:パナソニック株式会社 IHジャー炊飯器 SR-HC103
毎回3合、「エコ炊飯」モードで炊きます。計測結果、1回あたり2円でした。
せっかくなのでケーキを焼いてみました。炊飯と同じでだいたい40分ほどかかります。
美味しくなさそうな映りですが、本当にまずくてびっくりでした。

こちらも1回あたり2円でした。
私はほぼ10年ごとに家電を買い替えており、省電力製品を多く導入しているほうだと思いますが、漠然と想像していたよりも低い数値が出たと感じました。
ほぼ使うコースが決まっている炊飯器や布団乾燥機などは、回あたり単価が算出しやすく、工夫も凝らしやすいと思います。私は現状、電気使用量90~100kWhの範囲になるよう監視しています。
ぜひ身近な家電の「電気代の見える化」に取り組んでみてください。面白いですよ!(執筆者:酒井 菫)