スーパーで、市場で、無人販売所で、お土産で。
いっぱいもらった! でも食べきれない。
そんなジレンマは捨ててしまいましょう。
大量の食材の下ごしらえは大変ですが、フリージングは食費コストを下げ、調理時間の時短も実現します。
まず準備するのは新聞紙です。台所の足元に敷きましょう。後片付けの憂いも新聞紙を撤収するだけで終わりますよ。
それではフリージングのご提案10連発、張り切ってどうぞ!
目次
1. タマネギは絶対に買い。
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カレー、シチュー、ハンバーグにスープ。
タマネギの八面六臂の活躍には頭が下がります。格安のタマネギを発見したら迷わず確保しましょう。
冷凍庫にスペースがあるなら、生をそのままみじん切りや薄切りにして、ビニール袋に入れて冷凍します。(空気を適度に入れて冷凍すると、次の手順でほぐしやすくなります。)
冷凍から1時間ほどたったら、切ったタマネギを入れた袋をほぐします。固まって使いにくくなることを防いでくれます。
冷凍庫にあまりスペースがないなあ…というときは、この冷凍タマネギを炒めてしまいましょう。
タマネギ1個分であれば、10分程度であめ色タマネギになります。火が通るとすぐ水分が出るので、強火で水分を飛ばすように炒めるのがコツです。
冷めたら1個分や1/2個分などのキリのよい配分で小分けし、再度冷凍しましょう。火を入れることでかなりかさが減ります。みじん切りは生のままでも邪魔になりにくいので、チャーハンなどで使い尽くせます。
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2. セロリは筋とり不要!
筋を取る必要はありません。捨てるところもありません。楽ちんです。
茎は輪切りやそぎ切り、みじん切りなどにして、冷凍。炒め物に活躍します。葉の部分もそのまま冷凍し、後日凍ったところをビニール袋ごとグシャッとやれば細かくなります。
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スープの浮き身や、おかずの彩りにいいですよ。茎の内側にまだ白っぽい若葉があれば、水に差して緑に色づいてから冷凍しましょう。
3. ブロッコリは部位別に分けて豊かに。
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ブロッコリは
花の部分と茎の部分に分けて、ごく軽く塩茹でし、冷まします。
花の部分は一口大に、茎の部分は薄切りでもみじん切りでも。使いやすい形に切って冷凍してください。調理時火を通す可能性も加味して、茹で時間は1分程度がおすすめです。
4. にんじん、ピーマンの勝ち組冷凍ワザ
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こどものきらいな野菜2巨頭ですね。両方とも
生のまま、料理によく使う切り方で保存しましょう。
お弁当用にかわいく型抜きして、残りはみじん切りで冷凍してもいいですね。手間が省けて無駄も出ないwin-winな下ごしらえです。
5. かぼちゃの嫁姑問題も解決するフリージング。
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お味噌汁用にいちょう切り、付け合わせ用にはくし形、煮物用には角切りなど、
生のまま用途別にカットし、1回分づつラップで小分け冷凍します。
種は乾燥させて塩炒りするとおいしくいただけます。
なにげによく耳にするのが
という季節の悩み。年間を通じて流通していますが、夏野菜です。
しかし慌てることはありません。まるごとであれば1~2か月持ちますし、保存している間に甘みが増します。
風通しの良い場所で保管し、包丁を入れるまでに1か月猶予があると思えば、冷凍庫の在庫もコントロールできるでしょう。
省スペースのために、レンジでチンして皮を除き、粗くつぶして冷凍するのもおすすめです。スープやパンプキンパイに化ける日がきます。
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6. 肉? ひき肉以外認めません。
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上を見たらきりがありません。
そこそこのスーパーでいい肉を買うより、高級スーパーのひき肉のほうが価値があると思います。即平らにし、小分け冷凍しましょう。
7. 干物も冷凍できますよ。
干物は1匹づつきっちりラップして保存袋に入れ冷凍します。
スペースに余裕がなければちょっと雰囲気に欠けますがいたしかたありません。頭やしっぽなど食べられないところは涙をのんで切り捨てましょう。
8. もしも豆腐が余ったら…
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凍らせた豆腐は別の食べ物に生まれ変わります。
色も黄色っぽくなります。スポンジ状になり扱いやすくなるので、水を切って片栗粉をまぶし、ショウガ醤油で豆腐ステーキにおすすめです。
お揚げさんも、油抜きしてフライパンで両面を軽く焼き、細切りにしてお味噌汁の具にどうぞ。
9. 夏野菜、青唐辛子を冬も使いたい!
柚子胡椒を初めて手作りしたとき、青唐辛子の出盛りが夏で、柚子の収穫が冬という時間差攻撃に悩み、冬の寒いなか青唐辛子を探し回ったことがあります。
無事に鶴橋で買うことができたのですが、そのとき八百屋のおばさんに
と教えてもらいました。
ちなみに柚子胡椒も冷凍できるので、使う分だけ小分けして保存するといいですね。
10. 覚書はマスキングテープに。
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保存袋は高価なので、中に保存用のビニール袋を入れ、そこに食材を入れるバッグinバッグ方式で使うと、保存袋のリサイクルがしやすいです。
保存袋に内容物を書く欄がありますが、繰り返し使うと判別不可能になる恐れもあります。
ホームセンターに行く機会に、塗装用品売り場で無地のマスキングテープをメモ書き用に仕入れておきましょう。文具売り場にあるものよりもしっかり付き、丈夫、安価です。
以上、フリージングのおすすめ10連発でした。ご利用も計画的に!(執筆者:酒井 菫)