マイナス金利導入でますますショボくなった金融機関の金利。
でも探せば、まだまだ比較的高金利のものもあります。
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目次
◆その1 ネット銀行の定期預金
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マイナス金利導入前は、0.4%をつけるネット銀行もありましたが、今は0.25%から0.3%(税引き前)が限界。それでも一般銀行の1年定期0.01%に比べると25~30倍の高金利です。
高金利のネット銀行は中四国に多いのが特徴ですが、その地方以外の方でもまったく問題ありません。手続きはすべて郵送になりますので、他の地方の方でもハンディはありません。
鳥取銀行 とっとり砂丘大山支店
おすすめは鳥取銀行とっとり砂丘大山支店の「故郷(ふるさと)とっとり応援定期」。
利息の一部が鳥取県へのふるさと納税に回りますが0.4%(税引き前)の金利は魅力。おまけに「お礼の品」も貰えます。
高知銀行 よさこいおきゃく支店
100万円までなら高知銀行よさこいおきゃく支店の0.3%も高金利。
愛媛銀行と島根銀行 ネット支店
愛媛銀行と島根銀行のネット支店は0.25%で3年定期があります。今後もマイナス金利が続くとお考えの方には、長期の定期も魅力的です。
新生銀行
図にはありませんが、新生銀行は今、新規客限定で3か月0.3%の「スタートアップ円定期預金」をやっています。
◆その2 個人向け国債
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おすすめは10年変動金利タイプ。
そう思われる方もいるかもしれません。
しかし大丈夫! 買って損をする可能性があるのは、機関投資家向けの固定期間(10年物など)の国債。個人向け国債は1年保有すれば元本が返ってくる、限りなく預金に近い商品です。
この商品、2~3年前までは0.4~0.5%の金利がついていたのですが、今は0.05%に張りついてしまいました。
しかし、0.05%は最低保証されるのでこれ以上下がることはありません。その意味で銀行預金よりも相対的に有利なのです。
また、インターネットのスキルが要求されるネット銀行とは違い、誰でも金融機関の窓口で買えるので、特に高齢者の方にはお薦めです。
◆個人向け国債で高金利を受け取る裏ワザ!
実は個人向け国債をおすすめする最大の理由は別にあります。
「裏ワザ」なんて言うと大げさですが、個人向け国債の買い方によって、最大0.5%(しかも税金なし)という高金利の方法があります。それが、大手証券会社がやっている現金キャンペーンです。
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これまで現金キャンペーンの額。大手証券横並びでしたが、ここにきて差がついてきました。
野村證券はあまり熱心ではないようです。おすすめは多少とはいえポイントが上乗せされる大和証券とみずほ証券。
ただし、現金還元は購入時の1回限り。これをどうやって毎年の利息とするかは皆さま方ご自身でお考えください。多少の厚かましさは必要でしょう。この現金キャンペーンについても、詳細は私の過去の投稿記事に書いてありますので、ご参照ください。(執筆者:綾田 亨)