子供を塾に通わせようとするきっかけは、ふたつあります。
◎子供の意思にかかわらず親が塾に入れる場合。
これは、親が子供のテストの点数に愕然としたり、学校での教師との面談で塾を勧められた場合です。
◎子供が、自分から塾に入りたいという時
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「今なら0円」の誘惑
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どちらにしても子供を塾にいれようと決めた時点で、親はネットや広告でいくつかの塾についての情報を仕入れます。
おそらく月謝を中心に見比べるはずですが、その時、うっかり目についてしまう文字があります。
「今なら入学金が0円です」
この一言です。
この「今なら」という三文字が親の思考回路を停止させます。
本来でしたら、子供を塾に入れるとき、親はいくつかの塾についての情報を平等に見ます。
月謝、諸経費等の金額や、授業のやり方、入試合格の実績など、さまざまな観点から見比べて、慎重に決定をしなければなりません。
しかし、入学金0円の塾と1万円の塾だったら、0円の塾の方が断然お得です。
そう思った時点で、月謝以外にかかる費用や、授業方針等、重要なことが頭から抜け落ちてしまいます。
しかも、「今なら」という文字で、急がなければ明日には入学金が1万円になってしまうかもしれない。そう思ってしまって冷静な判断ができなくなります。
そして、急いで塾に連絡をすると、一度面接に来るように促されます。
面接に行く=入塾する
塾に面接に行くというのは、半分以上そこの塾にきめてもでもいいという気持ちがあるから行くのです。
面接に行くと、確かに今なら「入学金が0円」であることの説明を受けます。親はとても得をしたような気分になります。
しかし、「入学金が0円」であっても、それ以外にかかる費用は、どの子供も同じです。
子どもが入塾をすると、塾は、季節ごとに様々なオプションで親を誘惑します。
たとえば、6月になると高額な夏期講習を勧め、学校の中間期末テストが終わると、成績が芳しくない子供や、できる子供にはさらに点数をのばすために、特別追加講習などが待ち構えています。
必要経費を計算してから入塾しましょう
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ここで気をつけたいことがあります。
塾での面接では、塾長は嘘は言いません。特にお金のことは、きちんと法律にのっとって、親を騙すような言い方はしません。クーリングオフの制度もあります。
ただ、勧誘方法は上手です。多少親の不安をあおるような言い方もします。たくさんのことを一気に、しかも上手に話してくるので、親の頭が混乱をしてしまうのです。
大切なことは、塾長の話を常に冷静に聞くことです。
学習塾に1年間にかかる費用は、かなりの額になります。
必要以上にお金がかかるようでしたら、一旦立ちどまって考えることが必要です。心配なようでしたら、夏の講習など月謝以外にかかる費用を聞いてもいいでしょう。
その場で契約をせずに、家に帰って年間の塾の経費を計算してみる事も大切です。
塾選びは慎重に!
塾は、生徒集めのために「入学金0円」や、「お友達を紹介するとお友達もあなたも5000円がもらえる」などと魅惑的な広告を出します。
しかし、その言葉に惑わされず、塾の教育方針や年間にかかる金額など、いくつかの塾を慎重に見比べて、納得の上で面接に臨むようにしたいものです。