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離脱決定後の投資戦略について
今回は英国EU離脱に関して、離脱決定後の投資戦略について書いていきます。
まず初めに、英国のEU離脱は当初残留になるという予想で、それを見越してマーケットは動いていたのですが、結果は予想と違うということがわかった途端、一気に急落となりました。
この動きは、投資の心理学でいうブラックスワン理論で説明がつきます。
【ブラックスワン理論】とは
従来の知識や経験からは予測できない極端な現象や出来事が発生し、多大な影響を与えることを呼びます。
理論の由来は元ヘッジファンド運用者としての経験を持つナシーム・ニコラス・タレブ氏が、2006年に刊行した著書「ブラックスワン」で説明したのが始まりです。
今まで全ての白鳥が白色と信じられていましたが、オーストラリアで黒い白鳥が発見されたことで、鳥類学者の常識が大きく崩れる出来事が起こりました。
タレブ氏は、この出来事を元に確率や従来からの知識、経験では予測できない極端な現象が発生し、その現象が多大な影響を与えることを「ブラックスワン理論」と呼びました。
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事前予想と違った国民投票
英国のEU脱退の国民投票は事前予想では、接戦ながらも残留するという見方が多かったため、マーケットもそれを見越して、動いていました。
しかしいざ蓋を開けてみると脱退が決定した。
つまり、予想では起こらないと思っていた出来事が起こってしまったため、市場は対応しきれず暴落したという説明ができます。
で、EU離脱という結果を受けて、その後経済はどう動くのかについて色んなメディアがニュースで伝えております。
特に、日経平均株価が1日で1,000円も急落したり、その後も余波が続く展開になると、投資経験の少ない人ほど動揺、狼狽して、慌てて保有資産を投げ売りしてしまう傾向があります。
ですが、投げ売りをしてしまうと、それこそ損を確定してしまいますし、次のチャンスに乗り遅れることになります。
今回の国民投票により、英国がEUを離脱することは決まりましたが、いつ実行するかはまだ先の話です。
さらに、EU離脱をする国は初めてなので、正確な影響など誰にもわからないのです。
離脱により関税の増加というデメリットがある一方で、ポンドが安くなれば輸出競争力は高まるというメリットもあります。
(それよりも気になるのは、英国の離脱が米国の外交と経済に打撃となるシナリオです。日本は米国輸出依存度が高いため、日経平均採用銘柄の主力である輸出関連株はしばらく敏感な動きとなりそうです。)
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今後の投資戦略
そのため、あなたはマーケットの過剰反応に流されるのではなく、割安になった株をじっくり吟味すればいいのです。
参考までに私が思う株は、
・継続的に売上が発生するストックビジネス型の会社
・配当利回りが高くなった高配当株
などです。
24日は東証1部上場企業の99%が下落したようですが、これは言い換えれば、成長株や高配当株まで下がっているということです。
業績は順調、もしくは好調ながらも一気に売られた株は、思い切って狙いを定めていきましょう。(執筆者:坂本 彰)