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目次
持続する「やる気」をいかに引き出すか
今、モチベーション3.0という本を読んでいます。
「やる気」をいかに引き出すかという内容なのですが、この本を読んでいて、株式投資も3.0の時代になったと感じました。
1.0の時代
1.0の時代は、高度経済成長時代の投資ですね。
この時代は企業の成長とともに株価も成長、つまりキャピタルゲインが投資リターンを得る最善の方法でした。
その変わり、今のようにインターネット取引はありません。
証券会社に電話をして取引してもらいますが、手数料は高い。
この時代は売買単位が1,000株が普通で、1社の株を保有するのに数百万円の資金が必要でした。
個人投資家が気軽に参加できませんが、売買手数料も高いため、必然的に長期投資になります。
2.0のきっかけは
続いて2.0のきっかけは、1990年代の日本版金融ビッグバンですね。
この政策の柱として 市場原理が機能する自由な市場、フリー、フェアー、グローバルスタンダードの3つがが掲げられました。
これにより金融緩和政策が進み、投資というジャンルに限っても、ざっと挙げるだけで
・証券取引法の改正(インターネット証券の誕生、手数料自由化)
・投資信託の窓口販売
・ラップ口座の解禁
・ペイオフ解禁
・ネット銀行の登場
などがあり、個人投資家にとっても数え切れないくらいの恩恵がありました。
それまでは、給料で得た収入は貯蓄に回すのが常識でしたが、政策は貯蓄から投資へと、間違いなく向きを変えました。
3.0は、リーマンショック以降
続いて3.0は、リーマンショック以降の2010年代です。
大企業の収益が悪化し、企業の成長から株価上昇で投資家に還元するというストーリーを描けなくなった企業は、キャピタルゲインよりもインカムゲイン。
つまり配当金や株主優待で魅力をPRするようになりました。
中には利益よりも配当金の支払い額が大きいという会社もありますが、これが長く続かないことは明白です。
配当性向が上がっている理由として、以上のようなことがありますが、残念なのは3.0時代になってから、1.0や2.0の時代と比べて成長株が減少していることです。
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これからは個別株の選別に注意する必要が
最近のIPO株もそうですが、日本国内で積極的に展開できても、海外では全く流行らない、成功できないパターンばかりです。こうなってくると、個人投資家はますます個別株の選別に注意する必要があります。
人気化した材料株に出を出し、大火傷をする。投資信託を長期保有すればするほど損が拡大していく、というケースが考えられます。
個人投資家が増えても、負けている人ばかりという状況になる可能性も高いです。
あなたがそうならないためには、具合が悪くなったら医者に診てもらうのと同じく、投資も先生に頼るべきです。
自分の健康と同じく、お金の運用も先生やアドバイザーが必須となる時代がやってきています。(執筆者:坂本 彰)