株投資をするのに絶対に必要なのが証券口座で、銀行預金に銀行口座が必須なのと同様に、株をオンライン取引するにはネット証券口座が必要です。
問題は「どの証券口座を利用すべきか」という点ですが、証券口座を選別する上でいくつかの点を比較し、利用すべきネット証券口座を検討してみたいと思います。
目次
株投資で利用すべきネット証券会社を比較してみた

今回比較するのは、以下の3点です。
取引手数料
取扱投信ファンド数
これらを比較することで利用すべきネット証券口座が見えてくると思います。一つずつ分析してみましょう。
証券口座数
株投資家はどのネット証券口座を利用しているのか、証券口座数から見るならば、ネット証券口座の人気の程度を知ることができます。2016年3月末時点での証券口座数を以下の表で比較してみます。

ご覧の通り、SBI証券の口座数は他の証券口座数と比較して群を抜いています。全体の40%以上の人がSBI証券を利用しているとのことですから、人気の高さが顕著に。
私もそうですが、特定の証券口座を利用するのには理由がありますから、シェア率40%を誇るSBI証券には何らかの人気の秘密があるのでしょう。
SBI証券の人気の秘密・・・、取引手数料が安いのでしょうか? では、ネット証券口座の取引手数料を比較してみます。
取引手数料
株投資をする上で気になるのが、取引にかかってくる取引手数料です。どの証券会社で取引するにしても必ず手数料がかかりますが、手数料形態は各社オンライン口座によって違います。
そして手数料形態は2種類あることにも留意しなければなりません。
定額制:1日に何回取引しても手数料が定額
ほとんどの証券会社では、どちらかを任意で選択できます。取引回数が少ないならワンショット制を、取引回数が多いなら定額制を選択することになります。
では、ワンショット制と定額制における手数料比較表を見てみましょう。まずはワンショット制からです。

ワンショット制手数料の中で断トツに安い証券会社はライブスター証券です。取引額に応じて変わる手数料ですが、どの取引額でもライブスター証券の手数料が最安となっています。
2番目に安いのはGMOクリック証券で、口座数No.1のSBI証券は高すぎることはありませんが、手放しで喜べるほど安いわけでもありません。
中長期ならGMOクリック証券⇒公式HPへ
定額制手数料も比較してみましょう。

こちら定額制手数料に関しては、取引額によって最安の証券口座が違います。
注目したいのは松井証券。松井証券にワンショット制はなく、利用者は定額制での手数料が適用になります。
突出しているのは10万円以下の手数料です。取引額が10万円以下ならば、何回取引しても手数料は0円、お得感が非常に強くなっています。
10万円以上20万円以下の取引手数料最安は、SBI証券。それよりも取引額が多くなるとGMOクリック証券やライブスター証券の手数料が安くなります。定額制を利用したい人は、取引額を鑑みながら利用証券口座を選択することになるでしょう。
手数料形態全体を見ると、人気証券口座=手数料最安という方程式が存在するわけではないようです。
利用者にとって手数料の安さは大切ですが、そのほかにも取引ツールの使いやすさや証券会社の信頼性、ネット銀行との互換性などを総合的に見て証券口座を選択していると思われます。
SBI証券の概要を確認する⇒SBI証券公式サイトへ
取扱投信ファンド数
個別銘柄取引から株投資を始める人が多いと言われていますが、投資信託による資産運用を考えている人も少なくありません。
そこで比較したいのは、証券各社が取り扱う投信ファンド数。取扱投信ファンド数が多いほど投資の幅が広がりますので、以下、証券会社の取扱投信ファンド数を比較してみます。

投信ファンド数において、第2位の楽天証券との差はわずかではありますが、第1位はSBI証券です。この点は証券口座総合力におけるプラス材料として判断できます。
取引ツールの使いやすさは?
証券各社の取引ツールに関してはいかがでしょうか? 取引ツールの使いやすさはどれほどなのでしょうか?
ここでは取引ツールの使いやすさや見やすさを比較することはしません。なぜなら、取引ツールの使いやすさや見やすさは個人差があるからです。
私が「楽天証券のMARKET SPEEDが使いやすい!」と言っても、ある人は使いづらいと思うかもしれませんし、その反対もあり得ます。
いずれにしろ、取引ツールが使いやすいかどうかは個人差があるので、実際に口座開設してみて使ってみると良いと思います。
それで使いづらいと思うのであれば、他の証券口座に乗り換えれば良いのです。証券口座の維持・管理手数料はどの証券会社でも0円、全くかかりませんから。他の人の意見を鵜呑みにせず、自分の目で確かめることをおすすめします。
SBI証券口座開設はこちらから⇒SBI証券公式サイト
iphoneからの開設手順はこちら
楽天証券で口座開設⇒公式サイト
株投資で利用すべきネット証券会社を比較 まとめ

今回、どのネット証券口座を利用すべきか3つの面から比較してみました。
証券口座数
取引手数料
取扱投信ファンド数
取引手数料に関しては、安さだけを求めるならライブスター証券を選択するのも一つの手です。しかし、総合力で判断するならSBI証券が秀でているかと。口座数トップにはそれ相応の理由がありますから、口座開設しておいて損はないはずです。
それでは、また。(執筆者:堀 聖人)