カードローンを利用しているときに、契約者が死亡してしまったらどうしますか?
今回は、残された家族も安心の保険付きカードローンを紹介します。
目次
住宅ローンは「団体信用生命保険に加入」が条件
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人生で最大の買い物といえば「住宅ローン」。
住宅ローンの契約者はその多くが世帯主で、一家の大黒柱です。
契約者が健在のうちは、しっかりと住宅ローンの借金を返済できるでしょうが、万が一契約者が事故や病気などで借金の返済ができない状態に陥ってしまったとしたら、残された家族はどうするでしょうか。
普通でしたら、借りたお金は残された家族が返済するといったところでしょうが、残された家族に対してそれはあまりにも厳しい仕打ちです。
そこで住宅ローンを提供する金融機関では、「団体信用生命保険」(略して団信)への加入を融資の条件としているところがほとんどです。
ある信用金庫の団信は、以下のような条件
対象商品:住宅ローン、借り換えローン、買い換えローン、有担保フリーローン
保険料:利用者負担なし
保険の種類:死亡、重度障害保険金
保険金額:最高1億円
加入年齢:18歳以上66歳未満
加入継続年齢:満76歳の誕生日前日まで
こうしてみると、住宅ローンや有担保フリーローンなど、融資金額が比較的多い商品に対して、団信をセットにする傾向があるようです
銀行カードローンに団信がないわけ
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同じローンでも、カードローンはどうでしょうか?
かつてはカードローンやキャッシングと言うと、「本当にお金に困っている人しか利用しない商品」のイメージがありました。
しかし最近では、「ちょっとお金をほしいときにすぐに用立てられる手段」として認知度が高まり、お金が無くなった時の万が一の保険として、カードローンを持っている人もいます。
そんな銀行カードローンにも、かつては団信がセットになっていました
しかし、住宅ローンの団信が「残された家族を守るため」なのに対して、カードローンの団信は「業者の取りっぱぐれがないように」との意味合いが強いものでした。
かつての消費者金融は、年率25~30%の金利が当たり前で、返済不能に陥る人も増えていました。そんな人たちに対して、「命を担保に借金を返済するように」との圧力があったようです。
つまり、自殺をして団信の保険金で借金を返済するように求められていたのです。そんなことがあって以降、団信がついたカードローン商品は姿を消しました。
スルガ銀行の「リザーブドプラン」は団信付き!
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しかし、そんなカードローン業界のタブーを打ち破ったのが、静岡県の地方銀行「スルガ銀行」です。
スルガ銀行のカードローン「リザーブドプラン」には、団体信用生命保険がついているのです。
リザーブドプランの団信の概要
引受保険会社:カーディフ生命保険会社
保険金の種類:
1. 死亡保険金(契約者が死亡したとき)
2. 高度障害保険金(傷害や疾病が原因で高度障害状態になった時)
保険金額:未返済の債務金額(ローンの返済に充当)
「ガン保障特約」の概要
リザーブドプランは、団信だけでなく「ガン保障特約」も付帯しております。
保険金の種類:がん診断保険金
保険金が支払われる場合:特約が有効になってから90日位目以降にがんに初めて罹患し、医師によって診断されたとき
保険金額:未返済の債務金額(ローンの返済に充当)
いずれの保険も、保険料の支払いは利用者が行なうのではなくスルガ銀行が行なうので、新たな金銭負担はありません。スルガ銀行のホームページや店舗で相談をしましょう。
リザーブドプランの団信やガン保障特約には、保険金が支払われない場合や保険金の請求方法についても克明に記載されています。(執筆者:角野 達仁)