日銀のETF買い入れ増額からの注目株
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日銀のETF買い入れが3.3兆円から6兆円に増額すると発表があったのが2016年7月29日です。
ETF(指数連動型上場投資信託)と特に8月に入り12億円ずつ買いが入っている設備ETF(設備投資および人材投資に積極的に取り組んでいる企業を応援するためのETF)が注目されています。
このまま2012年のアベノミクスの始まりのような上昇、おととし2014年秋の第二次金融緩和(黒田バズーカ第2弾)のような上昇になるのか? 期待と不安が入り混じります。
もし上記のような2つの上昇が三度起きるのであれば 金融関連株がどんどん上値上値へと上値追いをしてくる形となるはずですので 銀行、証券、ノンバンクに注目です。
さらには、不動産関連株も動き出すことが想定されます。
これからの状況は
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しかし、今のところ上記のような銘柄より日経平均株価の方が強い状況となっているので、前回、前々回とは少し違う値動きで ETF買いに恩恵を受けている銘柄に資金が集中しています。
したがって、ねがさ株(最低売買単位の一単元が100万円くらいの銘柄)が上昇して日経平均株価を引き上げているように見受けられることで、日経平均株価と一部のねがさ株が強いチャートを形成しています。
しかし、多くの主力銘柄(上場銘柄を代表して相場を牽引していくような人気銘柄)は、まだ揉み合いレンジ(一定の価格帯を行ったり来たりする)の中にいるように考えるので 今後がどちらにさや寄せするのか? 注目です。(執筆者:城 晶子)