15年を超える投資経験を通じて得た教訓の一つに、市況や為替の先読みをいくら勉強しても、結果はほとんど出ないという事実があります。
それよりも、自分が今知りうること、例えば個別企業の価値や株価の割安度について時間を割き、有望株を見つけたほうが結果は良いということに気が付きました。
しかし、世間はその事実にほとんど気が付いておらず、いつでも日経平均株価やNYダウなど相場全体の値動きで投資判断をし、為替、景気指標の結果で株価がコロコロ動きます。
景気指標で投資判断をする場合、ライバルが非常に多いことや株価がすぐに織り込まれることもあり、人よりも早く価値を見つけ出すことは困難を極めます。
ですから、個人投資家は個別企業にもっと目を向けるべきでしょう。
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有望株を見つけるために重要なのは「視野を広げる」こと
個人投資家、特に投資経験が少ない場合、投資対象を知名度で選ぶ傾向が高いです。
知名度が高いと株価や業績に安定感を感じるためだと思われますが、業種や知名度で投資対象を決めつけないことです。
有名企業は思いつくものの、それ以外は見向きもしないというスタンスでは、市況関連株ばかりのポートフォリオを作る結果となり、パフォーマンスは厳しいと感じます。
知っている企業から選ぶのではなく、企業を知ろうとすることが大事です。
では、知られていない有望株をどうやって探せばいいのか?
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それは、他人が気づいていないチャンスを人より先に見つけることです。
有望株は、あなたが住んでいる街から見つけられますし、子供が遊んでいるおもちゃ、友人が活用しているサービスや商品など色んなことからヒントが得られるはずです。
・ どれだけの利益を上げているのか?
日常のいたるところにヒントや答えは隠れていますから、それに早く気づくことがポイントです。
株で成功するには、チャンスを見つける視点と視野を広げて、一つずつ有望株を地道に探せばいいのです。(執筆者:坂本 彰)