キャットタワー(キャットウォーク)は猫の遊び場になるもの。しかし購入するとなると結構値段が張りますし、サイズが家にあわなかったりしますよね。また、市販品は意外とサイズが小さく、多頭買いにはちょっと厳しいかもしれません。
そこで今回は、私がキャットタワーを自作した経験から、そのコツと値段をお教えします。
まずはキャットタワーで楽しく戯れる猫ちゃんたちをご堪能ください。
これが私が自作したキャットタワーです。同時に収納棚やテレビ台にもなってます。
猫たちもとても居心地がよさそうで、落ち着いています。
ちょっとちょっかいを出してみましょう。
今日は意外と恥ずかしがり屋のようです。
こんな風に途中に空いている穴からの行き来もスムーズ。
こんな風に楽しく遊べるキャットタワー、あなたも自作してみたくなりましたよね?
それでは、作るうえでのポイントや、気になる制作期間や費用についてお伝えします。
目次
キャットタワーを作る! 工夫ポイントはココ

工夫ポイントは、いくつかあります。
まずは、地震が来た時に倒れないこと。一見すると下から柱で支えているだけに見えますが、実は天板に金物を仕込み、建物の長押に固定しているのがポイントです。また、正確に採寸を行い、ずれがでないようにしています。
また、写真からも分かるように、随所随所に穴をあけています。厚みのある板を使うことで、穴が開いた板に猫が乗っても強度が保てるようになります。穴をあけることで、猫が立体的に遊びやすくなります。
我が家には猫に叩き落されたくないものも当然あります。九谷焼の飾り物や神棚などがそれです。ただやはり、目につくところにも置いておきたい……ということで、猫がいけないように間仕切りを付けました。
制作方法と製作期間、費用

基本的な考え方としては、「広い天板を持つ棚」です。しかしそのままでは猫が上に登れないため、階段を作ってあげる必要もあります。
それでは具体的な方法と材料を見ていきましょう。
【材料】
2×10材…3メートル程度 2×4材…4メートル×3本 16ミリ×32ミリの木材…4メートル×2本 L字金具2個 端材少々 木ビス
【工具】
のこぎり ハンマー ノミ 電動ドリル(プラスドライバービットと木工用ドリルビット)
【作り方】
1. 16ミリ×32ミリの木材で柱を4本作る
2. 16ミリ×32ミリの木材で奥行き分の梁を作る
3. 1と2をはしご状に組み立てる
4. 2×10材で天板を作る
5. 2×4材で棚板を作る(今回は2×4倍を2本並べることで棚板にしてある)
6. 登り口が階段状態になるように、天板と棚板に穴をあける
7. 3で作ったはしご状態の梁柱に5の棚板を乗せて固定する。必ず水平垂直をこまめにチェックすること!
8. 天板を長押に乗せ、L字金具で長押に引っ掛ける
9. 天板と柱を固定する。自分の手で揺らして、耐震性があるかを確認する
10.完成です!
ただし、これは正確な採寸と加工技術を持っている上級者向けの方法です。棚を固定させる自信がないならば、アジャスターをつけましょう。
【製作期間と費用】
製作期間は慣れた人で半日程度。慣れていない人でも1日あれば作ることができます。
費用は6000円程度です。使用する木材ですが、室内のため、耐候性を考える必要がないため、ホワイトウッドなどの安価なもので十分です。
キャットタワーはこのレベルだと数万円かかります。ちょっとしたものでも1万円を超えることがあるので、手作りにした方が圧倒的にオトクです。(執筆者:鍋谷 萌子)