最近はシニア層だけではなく、若い人たちの間でも「地方移住」が流行っていますね。
満員電車に乗って毎朝通勤するが嫌になったり、自然に触れたいなど、理由は様々だと思います。地方に移住する前に気になるのが、暮らしにかかるお金のことではないでしょうか。
実際、都会から地方に移住した場合、暮らしにかかるお金がどう変化するのか、気になりますよね。
私も結婚後、しばらくは横浜に住んでいましたが、数年前地方に移住しました。今回は、都会の暮らしと地方の暮らし、両方を経験して感じた、お金のことをご紹介します。
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目次
地方は住居費の安さが魅力
一番大きな変化は住居費でした。同じ条件の賃貸物件を探しても、地方の方が圧倒的に安いです。我が家では同じ広さの賃貸マンションに引っ越し、月2万円も家賃が下がりました。
一戸建ての賃貸もありますし、住宅や土地を購入する場合でも、都会より安いのが魅力です。
想定外だったガス代
地方に移住してみて想定外だったのが、都市ガスの物件がほとんどなかったことです。都会では都市ガスの方が主流だと思いますが、地方はまだまだプロパンガスが多いのです。
プロパンガスは、都市ガスに比べて費用が高いのがデメリットです。
また、ガスコンロも都市ガス用とプロパンガス用は違うため、買い替えなくてはいけません。とはいっても、ネットオークションなどを利用して、使わなくなったガスコンロを売ることができるため、若干の資金調達はできました。
結局、物価は安いのか? 高いのか?
インターネットなどで情報を探してみると、「地方は物価が安い!」、「いや意外と高い!」など、物価については賛否両論あります。
これはある意味、どちらも正しいと思います。理由は、確かに都会より安いものもあれば、高いものもあるという印象を受けたからです。具体的に都会よりも安いのが、野菜、魚介類など、地元で採れるものです。
反対に都会よりも高い、あるいはそれほど変わらなかったのが日用品などです。お店が少ないと、価格競争が起こりにくいため、どこでも買えるような日用品は都会ほど安くなりません。
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全体の生活費は下がるのか?
実際に地方に移住してみて、生活費が劇的に下がったということはありませんでした。家賃が下がった分、車のガソリン代がかかったり、物価も高いものや安いもの、両方があって、結局はプラスマイナスゼロといった印象です。
しかし、地方移住の魅力は、生活費が下がることではなく、生活の質が少し向上されるという点にあると思います。
地方ならではの新鮮な魚介類や野菜が、手軽な値段で食べられるということや、満員電車に乗らなくていいため、通勤にかかるストレスから解放されるなどです。
暮らしにかかるお金がそこまで変わらないのであれば、あとは自分がどういうライフスタイルを目指しているのかが大事になります。
最近は、地方も移住者を増やそうと体験ツアーなどを定期的に開催しています。地方移住に興味のある方は、まずはそういったイベントに参加し、地方暮らしが自分にあっているかなどを確かめてみてください。(執筆者:垣内 結以)