そろそろ方向感が出るかと思いきや、まったく方向感なく狭いレンジで行ったり来たりの一週間となりました。為替も101円を挟んでの攻防となっています。
株価の動きとしてはとてもわかりやすい動きで25日線を上値抵抗線、75日線を下値支持線となっていることで、揉み合いを想定している方には 細かく利確が出来る動きです。
レンジが狭くBOXの動きの時は上げれば売る動作、下がれば買う動作で、とても利益の出しやすい動きをした一週間でした。
週明けから10月相場入りするのですが、この方向感がない動きがいつまで続くのか? 想定が非常に難しくなってきています。
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目次
方向感がない動きが続く気配
ファンダメンタルで毎月の事ですが、動きが出るのが米国の雇用統計と日本のSQ算出と考えると、週明け一週間はまだ方向感が出ないことが予測されます。
その中で現状の動きから見えることとしては、上値が切り下がり、下値が切り下がっています。
しかし、下値を切り下げたときに下への加速無しという展開から上昇フラッグの可能性も見えてきます。
ここ直近の高値を結んだラインと下値を結んだラインはほぼ平行の動きですので、この後この2本のラインのどちらに飛び出すか? 見極めというのも一つの判断基準になってくると想定します。
週末の足型は宵の明星を形成ですが位置的に単純に下に行くというには微妙です。
トレンドラインとしては先週まで同様の6月24日の高値 8月26日の安値のところの横軸のライン(75日線とほぼ同位置)がサポートラインとして強烈に機能しています。上は、やはり同じく前々回の高値近辺の1万6900円どころとなっていると想定します。
斜めのラインは8月4日と26日を結んだラインが当時下値支持線でしたが 今は、上値抵抗線となっていると想定されサポートラインとしては7月8日ないし8月4日を起点として9月27日を結んだトレンドラインが機能していそうです。
かなりレンジが狭いのでいつ 上下に振られてもおかしくない状況です。
テクニカル指標を確認
そしてテクニカル指標では、一目均衡表を見ると基準線、転換線を下回り、雲の中へ突入していることで下方シグナルは出ていると思われます。
さらに遅行線を見ると日々線を割り込んでいることから上値の重さも感じさせます。このまま雲から上に出られないとジリ下げして雲の下限を目指すことが想定されます。
日柄的には、遅行線と日々線の天底一致を想定すると、8営業日前後に底入れというシナリオが想定します。となるとSQ近辺での反発が一つのシナリオと考えます。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーでは横ばいのバンドの中を推移していますのでBOX示唆となります。ただし気持ちですが、バンドが広がり始めていて-2σの開きに勢いが見えることから、下の可能性は見え隠れしています。
スローストキャスト
スローストキャストでは、上げきれずにデットクロスしていることで弱さを出しています。さらに下げるラインが途中上げようという動きが出ましたが上げきれず折れた動きも弱さを意識させる動きです。
この状況からは再度 ゴールデンクロスしたのち 上げきれずにデットクロスすることが想定されます。
総合判断
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総合判断としては、断定は出来ませんが下を示唆している雰囲気は多く見られます。下降入りに備えつつ建玉は細かくBOXを想定した対応をしていこうと思います。
金曜日に窓を空けての陰線を形成で宵の明星を形成しており、結果、下を示唆して週末入りとなりましたが、米国の動きではおおむね100円ほど上で月曜日は始まることが想定されます。さてさてどうなるでしょうか?
週明けはまずはトレンドラインのところで記載した上値、下値のめどをどちらに離れるのか?
雇用統計に向けてのアナリストの意見などに左右もされると思いますが、決定的になる情報は予測できないのでやはり様子見しながらトレンドラインブレイク待ちするしかないのかなと考えます。
まだまだトレンドのない動きが続いてますが、気持ちを切らず冷静に対応していきましょう。(執筆者:城 晶子)