知り合いがマイナンバーカードを紛失したため、市区町村へ再発行の申請に行ったら門前払いされました。
このような理不尽なことが起きないように、マイナンバーカードの再発行をスムーズに行うためのステップを解説します。
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目次
ステップ1:マイナンバー機能を停止させよう
他人に悪用させないために、個人番号コールセンターへ連絡してマイナンバー機能をすぐに停止させましょう。
停止処分の受け付けは24時間年中無休です。連絡後、直ちにマイナンバー機能は停止されます。
電話番号 : 0120-95-0178(フリーダイヤル)
受付時間 : 24時間年中無休
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ステップ2:警察署へ遺失届を提出しよう
マイナンバーカードを紛失した知り合いが市区町村で門前払いされた理由は、警察署へ遺失届を提出する手続きをしなかったためです。その際には必ず受理番号を控えましょう。
※火災などで焼失した場合は消防署または市から罹災(りさい)証明書を入手しましょう。
ステップ3:市区町村へマイナンバーカードの再発行する手続きをしよう
マイナンバーカードを再発行する手続き方法は2種類に分かれます。
(1) 本人が申請する場合
15歳以上から本人による手続きが認められます。用意するものは警察署で控えた受理番号と本人確認書類です。
本人確認書類は有効期限内の運転免許証やパスポートなどの顔写真入りの身分証明書が原則です。
どうしても用意できないときは市区町村よって、代わりの証明書は異なります。
(2) 代理人が申請する場合
15歳未満の子どもは本人の手続きは認められず、必ず代理人が申請しなければなりません。
その際には警察署で控えた受理番号と代理人の有効期限内の写真付き身分証明書が必要になります。
加えて、法定代理人が親なら戸籍謄本の写し、成年後見人なら成年後見人登記事項証明書の写し、法定代理人以外の人は委任状を用意しましょう。
(3) マイナンバーの変更は可能か
原則、本人の意思で変更することはできません。
ただし、マイナンバーを悪用される恐れのあるなどの事情がある場合には、市区町村の判断で変更する余地はあります。
ステップ:マイナンバーカードを窓口で受け取ろう
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市区町村で手続きをしてから1か月前後すると、マイナンバーカードの再発行ができた旨の通知が自宅へ届きます。
窓口へ受け取りに行くのは本人であることが大原則です。
ステップ3と違って、代理人だけは認められていません。理由はマイナンバーカードの顔写真と本人の顔が一致しているかどうかを確認するためです。
このタイミングで再発行手数料を支払います。その際にはマイナンバーカードに電子証明書の機能を付けるかどうかが選択できます。
再発行手数料
電子証明書の機能なしのマイナンバーカード:800円
また万が一、本人が入院などで市区町村の窓口へ行けない場合のみ、代理人が受け取ることは認められています。
そのときは本人の顔写真入りの身分証明書を持参しなければなりません。
まとめ
カードを紛失したときは、すぐにステップ1のマイナンバー機能を停止することに尽きます。
再発行の手順を間違えると手続きに余計な手間がかかります。
正しい手順をマスターして、マイナンバーカードを紛失しても冷静に対処できるようにしましょう。(執筆者:阿部 正仁)