平成30年4月から、企業の障害者雇用率が引き上げとなる見込みです。
障害者雇用率が引き上げとなると、まずます障害者の方の活躍できる場が増えてきます。
そこで厚生労働省は、2017年秋ころから「精神・発達障害者しごとサポーター」を創設します。その「精神・発達障害者しごとサポーター」について解説をしたいと思います。
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目次
現在の企業の障害者雇用率について
現在、企業の障害者雇用につきまして、従業員を50人以上雇用している企業は、障害者の雇用する割合を「法定雇用率」以上にしなければいけません。
現在の民間企業における「法定雇用率は2.0%」となっています。
この「法定雇用率は2.0%」という数字は、従業員100人の企業なら2名、従業員50人の企業なら1名ということになります。
このことから、1名以上の雇用義務が発生する従業員50人以上雇用している企業が「法定雇用率」以上にしなければいけないことになっています。
障害者雇用率の引上げ率について
企業の障害者雇用率は現行2.0%ですが、来年4月に一旦2.2%に引き上げられます。その後、障害者の就労環境の状況を踏まえ、2020年度末までに2.3%に引き上げられる予定です。
過去最大となる0.3%の引上げ幅となりますが、これは来年4月から、障害者雇用率の算定式に精神障害者の方が追加になるため加味されたものとなります。
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今後「精神・発達障害者しごとサポーター」養成を強化
このような背景を踏まえ、今後精神障害者の方がますます社会進出されることが予測されています。
そこで、厚生労働省は、2017年秋ころから、「精神・発達障害者しごとサポーター」の養成を始める予定です。精神障害者の方などが働きやすい職場づくりのけん引役として期待されています。
「精神・発達障害者しごとサポーター」の目的
精神障害者の方が働く職場で、従業員に障害の特性などを把握してもらい、見守りや、声かけを通じ、精神・発達障害者を企業内で支援する環境づくりを推進していくことを目的としています。
また、「精神・発達障害者しごとサポーター」養成のため、企業の従業員の方を対象に障害の特性やコミュニケーションの取り方などを学ぶ講習会を開催する予定とのことです。
現時点ではまだ、詳しい詳細はアップされておりません。
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この取り組みは今後必ず必要となる仕組みとなる
障害の特性やコミュニケーションの取り方などを学んだ方を増やすという事だけでも、重要でしょう。
ぜひ、「精神・発達障害者しごとサポーター」の養成講座に興味のある方は受講してみるとよいでしょう。(執筆者:社会保険労務士 高橋 豊)